アクティブシニア向け防災取り組みが実を結ぶ:大和ハウスの新たな挑戦
大和ハウスグループのコスモスイニシアは、アクティブシニア向け分譲マンション『イニシアグラン札幌イースト』での防災取り組みを通じて、住民の自助・共助意識を高める施策を1年間にわたり実施しました。そして2024年11月20日、水曜日に行われた防災訓練が、その集大成となりました。
住民の共助意識を育む取り組み
『イニシアグラン札幌イースト』では365日スタッフが常駐しており、居住者は安心して生活しています。しかし、大規模災害の際にはスタッフも影響を受ける恐れがあるため、居住者自身が防災意識を持ち、行動を起こすことが重要です。このような状況を踏まえ、高齢者が多く住むマンションにおいては、事前の支援が必要な住民の把握や、互いの連携を進めることが、混乱の軽減につながると考えられました。
そこで、2023年10月からは、防災の共助意識を高めることを目的とした様々なプログラムがスタートしました。具体的には、マンション周辺の状況把握や、日常から災害に備える重要性を認識させるセミナーの開催に始まり、具体的な行動について協議しながら『イニシアグラン札幌イースト』専用の防災マニュアルの作成などが進められました。また、大和ライフネクストの防災サービスを活用し、マンション設備に関する詳細な防災マニュアルも整備しました。
防災訓練の実施とその成果
11月20日に行われた防災訓練には22名の居住者が参加しました。この訓練では、避難経路や防災施設の利用方法を確認するだけでなく、施設内での防災マニュアルの説明や住民主体の助け合いを重視した内容が展開されました。参加者からは「実際の施設を見て説明を受けられたことが良かった」「自らの備えが必要なことを再認識できた」「スタッフが非常時に役立てない場合を考慮し、住民同士で協力していきたい」という声が寄せられました。
この取り組みを通じて、居住者たちは「自分たちでできることは、自分たちでする」という意識を持つようになり、実際に災害が発生した際にはどのように行動すべきかを具体的にイメージできるようになりました。
今後の展望
今後も、コスモスイニシアは居住者の自助・共助意識の向上を目指し、サステイナブルなマンションコミュニティの実現を目指します。高齢者が安心して、快適に暮らせる環境を整えるために、多様な取り組みを続けていく方針です。また、将来的にはより多くの高齢者がアクティブな生活を送れるようなマンションの提案や、地域社会との連携を強化し、訪れる方々にも安心感を与えるような制度を積極的に導入していくことで、さらなる安心と喜びを提供し続けることを目指しています。