エコに配慮した布製看板「LUFAS」が大島愛の個展に登場

環境に配慮した新しいアートの形、LUFAS

瀬戸内市立美術館で開催中の大島愛さんの個展に、注目の布製電照看板「LUFAS」が採用されました。この看板は、ペットボトルからリサイクルされた布を使用しており、環境に優しいアートの表現方法として新たな可能性を示しています。

LUFASとは何か？

エコマークを取得した「LUFAS」は、日本で唯一のファブリック・サイネージです。特徴的なのは、誰でも簡単に布を張れる展張構造で国際特許を取得している点です。この技術により、看板製作にかかる初期費用を削減し、取り付けや取り替えも容易に行うことができます。また、2019年度のグッドデザイン・ベスト100にも選出され、その美しい仕上がりが高く評価されています。

特に注目すべきは、その環境性能です。同じサイズのアクリル板に比べて製造時のCO2排出量を95％削減できるだけでなく、布は小さく折り畳めるため、輸送時の CO2排出量も減少します。さらに、ペットボトル100％リサイクルの布と再生アルミを50％以上使用したフレームは、持続可能な社会の実現に向けた強いメッセージを発信しています。

大島愛の個展について

大島愛さんは、岡山県倉敷市出身の画家で、彼女の作品は人間の真実を追求するものとして知られています。今回の個展「Historical studies」では、過去の出来事や社会問題をテーマに据え、さまざまな技法を駆使した約40点の作品が展示されています。その中には、著名な人物やハンセン病にまつわる考察が含まれ、新作も披露されています。

展示作品の一部として、LUFASが使用されているのは特に興味深い点です。大島さんはこの布製看板について、「印刷品質がすごく高いうえ、昇華転写印刷による仕上がりは大満足」と語り、作品との相性の良さを強調していました。実は、この看板は最初に海外製布とフレームで作られたものの品質に問題が生じ、再制作されたという背景があります。この経緯からも、誠実な製品作りに感謝の意を表していました。

事前情報の共有

個展は2025年10月13日までの期間で、瀬戸内市立美術館の4階展示室にて開催されています。入場料も手頃で、一般500円、65歳以上400円、中学生以下は無料で楽しめる点も見逃せません。この機会に、最新のアートと環境意識の高い製品を同時に体験できるこの個展に訪れてみてはいかがでしょうか。

大島愛さんとLUFASの組み合わせは、今後のアートシーンにどのような影響を及ぼすのか、見逃せません。これからもこのような新しい試みが多くの人に影響を与えることを期待しています。