大学生活が進路決定に与える影響
株式会社学情が行った調査によると、2026年に卒業予定の大学生・大学院生の約6割が、大学生活を通じて進路を考えるきっかけとなる出会いや経験があったと回答しました。この調査は、コロナ禍を経た学生たちがどのようにキャリアに影響を受けているのかを探るもので、現在の大学生のリアルな意見が映し出されています。
調査の背景と目的
2026年卒の学生たちは、高校生活をコロナによって大きく制限された世代です。大学進学後、ようやくリアルの場での活動が復活し始めた彼らが、どのように進路を考えるようになったのか知るため、学情はインターネットアンケートを実施しました。
出会いや経験が進路を導く
調査の結果、学生たちの31.3%が「進路や将来の仕事を考えるきっかけとなる出会いや経験があった」と答え、さらに「どちらかと言えばあった」と答えた学生が29.6%に上りました。
実際のコメントには、「研究熱心な友人に触発された」「アルバイトを通じて社会を知り、自分の価値観が変わった」といった声が寄せられています。また、所属する部活動のOBとの会話から仕事に関する知識や経験を得たことや、インターンシップが明確なキャリアビジョンを持つきっかけになったとの声も多く見られました。これらの経験が、進路決定の重要な要素となっていることが明らかになりました。
希望の進路は見えているか?
また、調査の結果、約半数の学生が「希望する進路や将来就きたい仕事が決まっている」と答えました。具体的には、21.8%が「決まっている」とし、27.9%が「どちらかと言えば決まっている」と回答しています。このことから、多くの学生が大学入学前から思い描いていたキャリアに向かっている様子が伺えます。
ただし、「視野が狭いと感じるので、これから幅広い業種を学びたい」「インターンシップを通じて会社を決めたい」といった意見も多く、依然として多様な選択肢を模索していることがわかります。
調査概要
この調査は、2024年10月29日から11月11日の間に行われ、スカウト型就職サイト「#あさがくナビ2026」に訪れた294件の反応を基に分析されました。進路を考える上での出会いや経験が学生生活に与える影響、そして、彼らのキャリアへの意識を知る上で有意義なデータとなるでしょう。
まとめ
この調査結果は、大学生がいかに大学生活での経験が進路選びに影響を与えているのかを示しています。これからの学生たちにとって、インターンシップやさまざまな出会いが重要な役割を果たすことでしょう。さらに学情は、20代専門の転職・就職支援サービスを提供しており、今後も若い世代のキャリア支援に力を入れていく方針です。