シマント、シリーズBで新たな資金調達
株式会社シマント(東京都中央区日本橋、CEO:和田 怜)は、シリーズBラウンドの1stクローズを完了し、新たに三菱UFJアセットマネジメント株式会社の運用する投資信託を引受先に含む1.5億円のエクイティファイナンスを実施しました。これにより、プレシリーズBを含む累計調達額は5.5億円になり、創業以来では総額8.7億円、金融機関からの借入を加えると11億円に達します。
物流DX推進の背景
物流業界は現在、2024年問題や人口減少による人材不足、運賃の上昇など、厳しい状況に直面しています。このため、車両の確保が難しくなり、効率的な輸配送が急務となっています。シマントは、これらの課題を乗り越えるために、「新たな物流の形」を模索し、国土交通省と連携して新しい物流形態の推進に取り組んでいます。
シマントの革新的サービス
シマントは、以下の2つの主要なプロダクトを通じて、物流の効率化を図っています。
ロジGo(Transport Management System)
このシステムは、配車管理の受発注から計画、支払い業務までをデジタル化し、より効率的な配送計画を実現します。
Auto Dispatch
これは、複数の荷主と運送会社のデータを自動で組み合わせるシステム。これにより、運行効率を大幅に向上させています。
また、物流コンサルティングも提供し、荷主や元請け企業向けにデータ分析や業務オペレーションの整備を支援しています。
今後の投資計画
シマントは、さらなる資金を受けてプロダクト開発や人材採用を強化すると共に、共同物流スキームを進化させていきます。特に、データ基盤技術を利用してサプライチェーンを再設計し、「持続可能な輸送基盤システム」の社会実装を進めることが目標です。
投資家の期待
三菱UFJアセットマネジメントの秋谷氏は、シマントの技術力に高い期待を寄せ、持続可能な物流の実現に向けての支援を強調しています。また、ベンチャーラボイノベーションの山中氏も同様に、現場データを扱う基盤の重要性を語り、シマントの取り組みが生産性向上に寄与することを期待しています。
代表取締役のメッセージ
シマントのCEO、和田怜は、物流業界の構造的な人手不足を考慮に入れ、デジタル化にとどまらずオペレーションそのものを再設計する必要があると述べています。今後もデジタルとマッチングの完全統合を推進し、持続可能な物流システムを築く努力を続けていくとのことです。
まとめ
シマントは、現代の物流の課題を解決すべく新たなチャレンジを展開中です。新規の資金調達を機に、持続可能なサプライチェーンを目指し、物流DXを進化させる道筋を描いています。今後の取り組みと展開に、ますます注目が集まります。