Z世代の転職事情:AIが登場する情報収集の新時代
2023年、アウトオブザボックス株式会社が実施した調査によると、転職を考えているZ世代の301人が、どのように情報を収集し、何に不安を感じているのかが明らかになりました。この調査は、転職エージェントマッチングサービス「イチヅケ」の利用者を対象に行われました。デジタルネイティブである彼らが、どのように転職活動を進めているのかを探ってみましょう。
1. 転職理由:給与と待遇が第一
調査において、転職を検討する主な理由は「給与・待遇の改善」であり、203人がこの回答を選択しました。全体の67.4%に相当し、Z世代が自らのキャリアを早い段階から意識し、収入面での改善を強く求めていることが分かります。また「労働時間・働き方を変えたい」という回答も105人で2位に入っており、働き方における選択肢を求める声が伺えます。その一方で、今の職場への不満から脱却するための転職ではなく、より良い条件とキャリアを獲得するための積極的な行動であることが読み取れます。
2. 情報収集の手段:AIが急成長
転職活動における情報収集では、「転職に関する記事・ブログ」が最も多く(163人)、次に「AI(ChatGPTやGeminiなど)」が147人と迫ります。AIを利用する層は全体の48.8%に達し、AIを転職活動に活用することが一般的になっていることが明らかに。特にChatGPTがダントツに人気で、情報収集のための質問や相談を行うスタイルが定着しつつあるようです。またSNSを利用した情報収集も多様化しており、友人や知人への相談や比較サイトも活用されています。
3. 転職活動の不安:自己理解がカギ
転職活動に不安を感じる理由で最も多かったのは「自分に合う求人がわからない」というもので、126人がこの回答を選びました。続いて「自分の市場価値がわからない」という意見も見られ、自己理解が未解決の課題となっています。特に市場価値に対して高い関心が寄せられており、92.4%のZ世代が自分の市場価値を知りたいと考えていることも印象的です。
4. 市場価値診断への期待
市場価値診断については「自分に合う仕事や職種を見つけたい」という目的が最も多く、153人が選択。単に年収を知るためではなく、自己分析の一環として評価されているようです。Z世代はこの診断を通じて自分のキャリアを見極め、最適な職業選択を行いたいと考えています。
5. 転職エージェントへの期待と懸念
転職エージェントの利用については、「まだわからない」とする回答が46.2%で最多でした。つまり、エージェントを利用してみたい気持ちはあるものの、どのサービスを選択すれば良いのかわからないという状態です。特に、多くの選択肢に圧倒されることが多く、転職エージェントを選ぶこと自体が一つの課題となっているようです。自由回答では、エージェントのサービスの比較が難しいとする意見も多く寄せられました。
2023年の調査により、Z世代の転職事情は大きく変化していることがわかりました。AIが情報収集の中心となり、自己理解の重要性が高まり、エージェント選びに悩む声が寄せられる中、今後はこの世代が求めるサービスが試されます。自分の価値を理解し、適切なキャリアを実現するための手助けを提供するサービスが期待されます。