50代以上女性の「推し活」に関する意識調査
2026年5月、株式会社ハルメクの「生きかた上手研究所」では、50代以上の女性を対象とした「推し活」に関する意識・実態調査を実施しました。この調査の目的は、長引く物価高やアーティストの変動など、社会情勢の変化が50代以上の女性たちの推し活にどのように影響しているのかを探ることでした。
調査の基本情報
調査はWEBアンケート方式で、全国の50歳から88歳の5,000人以上の女性の中から、533名が有効回答者として参加しました。調査実施日は
2026年5月14日から5月18日です。
調査結果の概要
調査結果によると、「推しがいる」と回答した女性は47.5%で、過去4年間ほぼ変わらない結果となりました。また、これまで推し活を楽しむ相手として1位だった「長い付き合いの知人」が昨年から「配偶者・パートナー」に変わり、その影響力が増していることが示されました。
さらに、「推しにお金をかけている」という人の割合も昨年と比較して12ポイント増加し、81.8%に達しました。一方で、年平均支出額は110,348円とおおむね減少傾向にあります。これは、遠征費やチケット代が減少した結果であり、物販や応援グッズへの支出が増加したことが主な要因と考えられます。
推しの種類と消費行動
推しとしての対象には、依然としてアイドルやアーティストが多い一方、70代女性の中にはスポーツ選手を推す傾向も見受けられます。また、「異才惚れ推し」や「一目惚れ推し」が特に人気であり、「外見推し」も徐々に増えています。
調査の中で、推しが生活に与える影響について多くの応答がありました。「推しに会うために健康に気を使う」「SNSで推しに関する友達が増えた」といった声が寄せられました。若者との関わりを持つことで自己成長や新しい趣味にもつながっていることが伺えます。
推し活の悩みと課題
しかしながら、「推し活」にはいくつかの悩みも存在します。特にチケット代の高騰については多くの人が声を上げており、価格の引き上げやチケット取得の難易度増加が問題視されています。これにより、若いファンと同じ舞台に立つことへのプレッシャーや情報収集のストレスが増しているとのことです。
専門家の見解
この調査を通じて、ハルメク 生きかた上手研究所の所長、梅津順江氏は、推し活が50代以上の女性にとって新たなエネルギー源となっていることを強調しています。推しへの感情や行動は、ただの消費行動とは異なり、自己成長や自己表現の手段として機能しています。
「推し活は、消費の概念を超えた個々の生き方や価値観を形成する力があります。特にこの世代では、推しを通じた健康や美、学びの努力が見られることがとても重要です。企業側には、このような消費行動の背景にある前向きな心や成長欲求を理解し支える姿勢が求められます。」と述べています。
まとめ
今回の調査は、50代以上女性の「推し」が生活に与える影響や変化を明らかにしました。推し活を通じて多くの女性が自己成長を促し、生活に新たな彩りを与えていることがわかります。推しはただの特定のキャラクターやアーティストだけでなく、生活全体を充実させる重要なキーとなっています。
今後の50代以上女性に対するマーケティング戦略も、このような背景を巧みに考慮して展開されることでしょう。これからの推し活の進展が非常に楽しみです。