Nordic Semiconductorが新たに提供するnRF9151
ノルウェーに本社を置くNordic Semiconductorが、セルラーIoT市場向けの最新ソリューション「nRF9151」を発表しました。この製品は、極めて低消費電力で動作することから、産業オートメーションやスマートシティ、資産追跡などの幅広いアプリケーションに対応可能です。
nRF9151の特徴
nRF9151は、System-in-Package(SiP)として設計されており、非常にコンパクトなサイズでありながら、強力な性能を発揮します。特に注目すべき点は、その事前認証済みデザインと、多様なアプリケーションMCUを内蔵している点です。このため、開発者は複雑なプロセスを省略し、迅速に製品を市場に投入することが可能になります。
優れた性能と低コスト
Nordic Semiconductorによると、nRF9151は前世代のnRF9161と比べて、フットプリントを大幅に小さくしながら、ピーク電力消費を45%削減することができるとのことです。これにより、バッテリー駆動のIoT製品においても、コストの大幅な削減が見込まれています。また、Power class 3およびPower class 5に対応しているため、柔軟な設計が可能です。
開発キット(DK)について
nRF9151を最大限に活用するための開発キット(DK)も用意されています。このキットは、OnomondoやWireless LogicのSIMカードがプリロードされており、開発者は簡単にセルラーIoTアプリケーションを立ち上げることができます。加えて、Nordicのクロスプラットフォーム開発ソフトウェアであるnRF Connect for Desktop経由で、開発者はさまざまなサンプルコードを利用しながらプロジェクトを進められます。
サプライチェーンの強靭性
nRF9151は、専用のArm Cortex-M33アプリケーションプロセッサを搭載しており、信頼性の高いサプライチェーンを確保しています。Nordicはこの分野での経験を活かし、最大10年以上の生産寿命を持つ堅牢なIoTアプリケーションを提供します。これは、業界全体が持続可能性を求める中で特に重要な要素と言えるでしょう。
積極的な市場展開
Nordic SemiconductorのLong Rangeビジネスユニットを担当するEVP、Øyvind Birkenes氏は、「nRF9151の発売は、これまで以上に深刻な需要があることがわかっている」と述べ、顧客からのフィードバックを重要視しています。この新しいソリューションが、次世代の製品開発においていかに役立つか、期待が寄せられています。
同社はnRF9151を通じて、さまざまなIoT市場に対応する製品提供を続けていく考えです。これにより、ワイヤレス通信技術のさらなる進化を実現し、業界全体に貢献することを目指しています。
Nordic Semiconductorについて
Nordic Semiconductorは1983年に設立され、現在は1,400名以上の社員がことなる分野で活躍しています。特にBluetooth Low EnergyやWi-Fi技術の専門家として、IoT市場において重要な役割を果たしています。今後も革新的な技術を通じて、利用者のニーズに応える製品開発をしていくでしょう。
さらに詳しい情報は、下記のリンクをご覧ください。