山梨県トラック協会が実施したポイ捨て削減イベント
2023年10月11日、山梨県自動車総合会館において、一般社団法人海と日本プロジェクト㏌やまなしが主催する「ポイ捨て禁止ステッカーの贈呈式」が行われました。このイベントは、山梨県トラック協会と連携して行われており、3年連続で開催されることとなります。今回の式典では、坂本幸晴会長にステッカーの寄贈が行われ、約150人の参加者が県内の清掃活動に参加しました。
ステッカー贈呈の背景
この取り組みは、山梨県が自動車の保有台数で全国的に上位に位置していることから、道路へのごみ投棄が問題視されているためです。特に、トラックドライバーがその問題の解決に手を差し伸べることが求められています。ステッカーのデザインは、地元出身の漫画家、吉沢やすみさんの人気アニメ「ど根性ガエル」とのコラボレーションによるもので、3年間連続で使用されます。これにより、インバウンド観光客にも効果的にアピールすることを目的とし、ステッカーには日本語、英語、中国語の3か国語が用いられています。
清掃活動の実施
贈呈式の後、約150人が参加し、県内の幹線道路で清掃活動を行いました。特に南アルプス市の国道52号(甲西バイパス)では、多くのボランティアが参加し、捨てられたペットボトルや空き缶を拾い集めました。参加者たちは、ごみの多さに驚き、「まだまだ捨てている人がいる」と残念な気持ちを抱きながらも、「私たちが率先して身の回りをきれいにすることが大切だ」との思いを共有していました。また、地元のJA南アルプス市からもボランティアが参加し、共に清掃活動に励む姿が見られました。
この取り組みは、日本財団が推進する海と日本プロジェクト「CHANGE FOR THE BLUE」の一環でもあります。海洋ごみの問題を自分事としてとらえ、地域社会や国全体の意識を高めることを目的としています。参加者たちは、「早くから行動を起こせて良かった」と満足感をあらわにしつつ、今後も継続的に活動を行っていく意思を表明しました。
さらに、今回のステッカー贈呈にあたって、坂本会長は「トラック協会としてごみを捨てないよう呼びかけている。ステッカーによって、ドライバーの意識も変わるはずだ。山梨をきれいにしていきたい」と力強く語ります。これからも山梨県が目指すクリーン環境づくりに向けて、各団体が団結し活動を続けていくことが期待されます。
参加団体とその役割
一般社団法人海と日本プロジェクト㏌やまなしは、山梨県内の行政、民間団体と連携し、マイクロプラスチックごみの削減や街の清掃活動などを推進しています。また、地域住民の意識向上に向けた啓発活動も行っており、持続可能な社会の実現に向けて貢献しています。
今後もこうした取り組みを通じて、ポイ捨て削減や環境保護の意識を地域全体で高めていく必要があります。清掃活動に参加することで、ドライバーや地域住民、自分自身の意識を変え、持続可能な未来を実現していくことが求められています。