パナソニック、新しい顔認証技術を医療機関に提供
2023年に入ってから、デジタル技術が医療分野に進出する中、パナソニック コネクト株式会社は新たな取り組みを発表しました。その内容は、同社が提供している「顔認証付きカードリーダー」が、スマートフォン版のマイナンバーカードに対応するというものです。この機能は2025年9月19日より、環境が整い次第、順次利用開始される予定です。
この顔認証付きカードリーダーがあれば、ユーザーはスマートフォンのマイナンバーカードを通じて、本人確認を円滑に行うことが可能になります。具体的には、従来の顔認証付きカードリーダーに汎用カードリーダーを外付け接続することで、スマートフォンを通じて本人確認が実施できるようになります。これにより、医療機関や薬局での手続きがよりスムーズになり、利用者にとっての利便性が大きく向上することが期待されています。
マイナンバーカードは、多くの国民に普及しており、住民の約80%がこのカードを保有しています。どんな場面でも使えるデジタル社会のパスポートと称され、行政手続きや民間サービスの申し込み、健康保険証や図書館カードとしての利用など、その活用範囲は広がる一方です。特に、最近では災害時や急病の際にも活用される可能性があるため、その重要性は増しています。
厚生労働省のデータによれば、マイナ保険証の利用件数は2025年3月時点で約6600万件を超え、増加傾向にあります。この状況において、普段持ち歩いているスマートフォンにマイナンバーカードの機能が加わることにより、国民の利便性の向上が期待されています。
顔認証付きカードリーダーの展開
パナソニック コネクトは2020年に全国の医療機関や薬局向けに「顔認証付きカードリーダー」を導入しました。この機器は、すでに導入済みの約21万件の医療機関や薬局の中で、12.5万台が採用されています。今回のスマートフォン版マイナンバーカードへの対応は、顔認証技術に基づく厳格な本人確認を行うだけでなく、さらに利便性を高める要素として位置付けられています。
この新技術の導入により、医療機関は、より安全に、そして効率的にサービスを提供することが可能になります。また、患者にとっても、待ち時間が短縮されるなど、多くの利点がもたらされることでしょう。
今後の展望
パナソニック コネクトは、今後もこのような技術革新を通じて、医療分野におけるデジタル化を促進し、利用者にとっての利便性と安全性を両立させていく意向を示しています。デジタル技術が進化する中で、我々の生活がますます便利になることは間違いありません。今後の展開に注目が集まります。さらに詳しい情報は、公式プレスリリースや関連リンクをご覧ください。