新たなブロックチェーンの未来
2019-06-06 09:30:13
ステイクとCryptoeconomics Labが結ぶ新たなブロックチェーンの未来とその可能性
ステイクとCryptoeconomics Labの提携
ブロックチェーン業界に新たな風を吹き込むニュースが舞い込んできました。ステイクとCryptoeconomics Labが提携を結び、東京大学のブロックチェーンイノベーション寄付講座において共同研究を行うことが発表されたのです。この提携は、ブロックチェーンのスケーラビリティ問題に立ち向かうための重要な一歩とされており、その背景や目的、今後の展望を詳しく見ていきたいと思います。
提携の背景
この提携は、ステイクのCTO山下琢巳氏と、Cryptoeconomics Labのリードエンジニア部谷修平氏のリーダーシップの下、長年の研究開発の成果として形になりました。両企業は以前から情報を共有し、ブロックチェーンのスケーリングソリューションであるPlasmaの研究に取り組んできました。ブロックチェーン技術が直面するスケーラビリティの課題は、特定のプラットフォームだけでなく、業界全体に影響を及ぼすものです。このため、両者の連携は、日本から世界に向けた革新的なプロダクトを生み出すために必要不可欠とされていました。
提携の目的
提携の目的は、PolkadotやSubstrateを得意とするステイクと、EthereumやPlasmaの領域に強みを持つCryptoeconomics Labが協力し、ブロックチェーン技術をより身近なものにし、実用化を促進することです。両社がそれぞれの専門性を生かすことで、新たな可能性を探ることが期待されています。具体的には、PolkadotやEthereumにおけるPlasmaの開発と実装において、世界ナンバーワンを目指すという高い目標が設定されています。
今後の展望
本提携の下、ステイクはPolkadotエコシステムにおいて唯一のPlasmaプロジェクトとしてWeb3 Foundationにリスティングされており、Cryptoeconomics Labは国際的な研究グループと連携しながら、Plasmaに関する研究を進めています。両社の共同作業は、ブロックチェーンコミュニティの拡大を目指し、それによってブロックチェーン技術のさらなる実用化が期待されます。
東京大学ブロックチェーン寄付講座への就任
さらに、ステイクの代表である渡辺創太氏と、Cryptoeconomics LabのCTO落合渉悟氏が東京大学の共同研究員に就任したことも注目されています。彼らは、ブロックチェーン技術とインセンティブデザインに関する研究を進める予定です。これは、ブロックチェーンの社会的な受容を高めるための重要なステップと位置づけられています。
各々のコメント
この新たなプロジェクトに対し、渡辺氏は「ブロックチェーンが社会に浸透するには、技術だけでなく経済学や法哲学などの学問が重要になる」と述べ、学際的なアプローチの必要性を強調しました。また、落合氏は「ミクロ経済学やゲーム理論の応用によって、日本がブロックチェーン業界でのアドバンテージを得る可能性がある」と展望を語ります。
ステイクテクノロジーズ株式会社の紹介
ステイクテクノロジーズは、Substrateを用いてPlasmaを実装した独自のブロックチェーンを開発中です。このプロジェクトは、将来的にPolkadotとEthereumその他の独自チェーンとの相互運用性を持ち、多様なユースケースに対応することを目指しています。
Cryptoeconomics Labの概要
一方、Cryptoeconomics Labは、ブロックチェーンのセキュリティを確保しつつスケーラビリティやユーザビリティを兼ね備えたDAppsを開発するフレームワーク「Plasma Chamber」の社会実装に注力しています。
このように、ステイクとCryptoeconomics Labの提携は、ブロックチェーン技術が実用化される未来への大きな一歩となるでしょう。両社の活動には今後も注目です。
会社情報
- 会社名
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Stake Technologies株式会社
- 住所
- 東京都港区南⻘山三丁目1番30号 エイベックスビル コワーキングスペー ス「avex EYE」内
- 電話番号
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