舞台「明日を落としても」
2025-10-11 18:50:29

兵庫県立芸術文化センター開館20周年を祝う舞台「明日を落としても」開演!

兵庫県立芸術文化センター開館20周年記念公演「明日を落としても」



兵庫県立芸術文化センターが開館20周年を迎え、その記念公演として舞台『明日を落としても』が10月11日土曜日に初日を迎えました。この作品は、演出を栗山民也が手掛け、脚本は演劇界で注目のピンク地底人3号が務めています。

公演の背景とテーマ



本作の舞台は2025年の新神戸駅近くに位置する桐野旅館。創業80周年を迎えた旅館が一つのタイムカプセルのように物語の展開を見せていきます。時代は1995年、阪神・淡路大震災が発生する前の少し前に遡ります。その年、当時25歳の雄介(佐藤隆太)と17歳のバイト生ひかる(牧島 輝)の初対面があり、二人の関係がどのように発展していくのかが描かれます。

物語は、忘れられない過去と向き合う雄介の姿を通じ、震災により変わりゆく生活と人間関係を映し出しています。特に、彼がかつての自分を重ねて見つめたひかるとの交流を通じて、成長していく様子が感動的に描かれています。

登場人物とその心の葛藤



この作品には、多彩な登場人物が絡み合います。雄介は、自身が抱える過去の傷と向き合いながら、家族や旅館の仲間たちとの関わりを大切にしています。特に、震災当時赤ん坊だった姪・遥(川島海荷)との再会が、過去の記憶を呼び起こすきっかけとなります。彼の心の中にある止まった時間が、静かに動き出す重要な瞬間です。

この物語の中で、何気ない日常の挨拶「ただいま」「おかえり」といった言葉が、実はどれほど貴重で愛おしいものであるかを考えさせてくれます。時間軸を行き来しながら織り成す、過去と現在の物語が、観客に深い感情を呼び起こすことでしょう。

栗山民也のコメント



演出家の栗山民也は、舞台に込めた思いを「戯曲の持つ重み」と表現し、震災経験者の心に寄り添う作品に仕上げたと語ります。彼は、作品がどのようにして人々に影響を与えるのか、自らも模索しながら稽古を進めてきた様子が伺えます。過去を見つめつつも、未来を見据える姿勢が作品の使命として込められています。

出演者からのメッセージ



佐藤隆太は、自身のキャラクターである雄介の人間性に共鳴し、観客が感じる共感の瞬間を大切にしたいとコメントしました。また、牧島輝は自ら演じるひかるの直向きさに魅力を感じ、栗山の演出が毎回新しい発見をもたらし、役への理解が深まる刺激的な経験であると語っています。

公演の詳細



舞台は10月16日まで兵庫県立芸術文化センターで、引き続き10月22日から27日まで東京・EX THEATER ROPPONGIでも上演されます。なお、アフタートークなどのイベントも予定されているため、来場された方はぜひ参加し、作品をより深く味わってみてはいかがでしょうか。

この舞台『明日を落としても』は、地元の人々にとっても大切な記憶と未来への希望を感じさせてくれる、心温まる作品です。ぜひこの機会をお見逃しなく。


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