3D CAD導入状況
2016-04-06 11:00:02
3D CAD導入の現状:大手と中小企業のギャップと影響
近年、製造業界では3D CADやCAEなどのツール導入が進んでいます。特に大手企業において導入が進む一方、中小企業では2D CADの使用が依然として主流となっています。これは、特に従業員数が100人以下の企業において顕著で、約70%が「2次元CAD/CAM」を使用しているという調査結果が出ています。
調査では、エンジニア500人に対して、どのようなツールが導入されているのかという質問が行われました。結果を見ると、「2次元CAD/CAM」の導入率は52.2%、3次元CAD/CAMでは66.6%となっており、CA…。また、CAEなどの導入率は、企業規模が大きくなるにつれて増加していますが、「2次元CAD/CAM」が依然として多くの中小企業で選ばれている現状が浮かび上がります。
具体的に導入されているツールに関する質問では、2次元CADでのトップシェアを誇る「AutoCAD」は、95名が導入していると回答。3次元CADでは「CATIA」や「SOLIDWORKS」が多くの用途で使用されていることが示されています。これにより、企業がどのような技術およびツールを重視しているかが明らかになりました。
また、導入したツールに対するエンジニアの評価についても調査が行われ、いくつかの利点と課題が挙げられました。例えば、3D CADツールを利用することでデザインレビューが効率化され、生産性が向上する一方で、設計者の自立性が失われるといった意見も目立ちました。「設計力低下」や「システムトラブルによる業務停滞」といったデメリットの声もあり、これらは新しいツールの導入に対する注意ポイントと言えます。
さらに、業務において使用するツールが「業務効率」や「キャリアパス」に大きな影響を与えると答えているエンジニアも54%に達しています。これが示すのは、単なる技術の導入だけでなく、エンジニア自身の成長や市場価値にもつながる重要な要素であるということです。
最後に、調査を通じて明らかになったのは、エンジニアの多くができるだけ多くの種類のツールを学ぶ意欲がある一方、属人的な能力やスキルも重要視しているということです。これは、技術が進化する中で、エンジニア自身がどのようにスキルを磨いていくかという課題を浮き彫りにしています。今後、この現状がどのように変化していくのか、製造業におけるテクノロジーの進発展が期待されます。
会社情報
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株式会社メイテック
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