ヒノキエッセンシャルオイル
2025-11-25 11:52:03

合板の端材から誕生した「ヒノキエッセンシャルオイル」の魅力

合板の端材から生まれた新しいアロマ「ヒノキエッセンシャルオイル」



東京都台東区に本社を構える株式会社ノダが、合板製造の副産物を利用して新たな事業を展開しています。「ヒノキエッセンシャルオイル」は、静岡県富士市に所在する富士川工場内で製造される精油で、合板を作る際に出るヒノキの「剥き芯チップ」を活用しています。この取り組みは、資源循環と持続可能な社会の実現に向けた重要なステップです。

合板の端材「剥き芯」をエコに活用


ノダの合板製造ラインでは、ヒノキの原木を使って合板用単板を生産します。この過程で残る中心部の部分が「剥き芯」と呼ばれる端材であり、これまでの方法では細かく砕かれて再利用されていました。しかし、剥き芯チップには多くの油分が含まれているため、ノダではこの油分を活用した精油の抽出を行うことにしました。

ヒノキエッセンシャルオイルは、剥き芯から精油を抽出した後、残りのチップは従来通りMDFの原料として再利用されるという二段階利用の新たなビジネスモデルです。このアップサイクル型事業は、木材資源を最大限に活かすだけでなく、カーボンニュートラルや国産材の利用促進にも貢献することを目指しています。

富士ヒノキから生まれる香り


本製品の主材料である「富士ヒノキ」は静岡県の富士・富士宮地域で伐採された木材が使用されています。剥き芯チップは工場内に設けられた蒸留装置によって水蒸気蒸留法で精油が抽出され、使用する水は富士の地下水が用いられています。そのため、製造過程では「富士」の要素が詰まったアロマオイルが誕生します。

香りの特徴と評価


ヒノキ精油は、その製造過程によって香りが大きく異なりますが、ノダのヒノキエッセンシャルオイルは木部抽出ながらも、枝葉由来の爽やかさを併せ持っています。これはプロのアロマセラピストからも、高く評価される理由の一つです。

地域貢献とブランド発信


ノダの取り組みは、地域資源である富士ヒノキの価値を向上させ、地域経済の活性化を狙ったものです。最近では、富士市の小長井市長に対して「ヒノキエッセンシャルオイル」を利用した製品を持参し、地域との連携を深める努力をしています。

香りの体験と今後の展望


現在、ノダのショールーム7ヵ所ではヒノキエッセンシャルオイルや関連商品のサンプルを展示し、来場者が香りを体験できるようにしています。また、現在はノダの公式楽天ショップで商品を販売しており、今後は観光やウェルネス分野とのコラボレーションも視野に入れています。

このように、合板製造の端材に新たな生命を吹き込んだ「ヒノキエッセンシャルオイル」は、地域への貢献や持続可能な社会の実現に向けた強力な取り組みとして、多くの可能性を秘めています。


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会社情報

会社名
株式会社ノダ
住所
東京都台東区浅草橋5丁目13−6
電話番号

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