革新的な防災サービス「Solares+LiNK」の初導入
レジル株式会社(以下、レジル)と三菱地所コミュニティ株式会社(以下、三菱地所コミュニティ)の共同開発による新しい防災サービス「Solares+LiNK」が、ついに初めて導入されることが決まりました。このサービスは、マンションの安全性を向上させるために設けられたもので、「脱炭素を、難問にしない」という強い理念の下で開発されました。
業務提携の背景とSolares+LiNKの概要
2024年8月に、レジルと三菱地所コミュニティは基本合意書を締結し、お互いの技術と知見を活かして、より安全で持続可能なマンションの実現を目指すことを発表しました。これを受けて新たな防災サービス「Solares+LiNK」が開発され、2024年9月から三菱地所コミュニティが管理する物件に対して営業展開が開始されることになりました。
「Solares+LiNK」は、レジルの「マンション防災サービス」と三菱地所コミュニティの「そなえLiNK」を統合したものであり、災害に強いマンション環境を構築し、同時にその電力を全て脱炭素化するためのシステムが提供されます。
本サービスの一部として、マンションの初期投資を負担することなく、太陽光発電設備や蓄電池を設置することで、皆さんに非常用の電源を提供します。また、平時においても再生可能エネルギーの活用を促進し、脱炭素化に寄与します。さらに、三菱地所コミュニティが持つ豊富な知識をもとにした拡充版防災マニュアルも用意されており、住民の自助と共助を支援します。
初導入物件の状況
初めて「Solares+LiNK」が導入されるのは、埼玉県内のあるマンションです。このマンションでは、近年増加している大規模災害への備えとして、災害対策が重要なテーマとして取り上げられてきました。また、地域貢献としての脱炭素化への関心も高まっており、再生可能エネルギーの導入が求められていました。
管理組合の関係者は「高齢化も予想される中で、停電時にもエレベーターが動くのは非常に魅力的だ」といった意見や、「物価高騰の中で、初期投資負担なしに新たな設備を取り入れることができるのはありがたい」といった感想を寄せています。また、防災と脱炭素化の両立に加えて、三菱地所コミュニティからのサポートが得られることへの安心感も大いに期待されているようです。
このマンションでは、秋頃に設備の工事が行われ、正式なサービス運用が開始される予定です。
企業の展望
レジルは「社会課題に抗い続ける」という企業理念を掲げ、約30年間にわたる事業経験を活かし、再生可能エネルギーの活用による脱炭素社会の実現を目指しています。一方、三菱地所コミュニティは、約33万戸のマンション管理を手がけ、持続可能な社会の実現に寄与することを目指しています。
結び
「Solares+LiNK」は、今後もさらなる進化を試み、災害に強く環境に優しいマンションの実現に向けて、両社はますます連携を強化していく考えです。
この新しい防災サービスがもたらす未来に、自治体やマンション住民の方々がどのような効果を実感していくのか、非常に楽しみです。