水道修理に潜む悪質業者の手口とは
急な水道トラブルに直面したとき、多くの人が頼るのが水道修理業者です。しかし、近年悪事を働く業者の巧妙な手口が増加しており、多くの消費者が被害に遭っています。株式会社SAFELYが行ったインタビュー調査によると、巧妙な手口は実に多様であり、事前に知識を持っておかないと、知らず知らずのうちに高額な料金を請求される事態に陥りかねません。そこで今回は、悪質な業者の実際の手口を解説し、消費者が取るべき対策について考えてみましょう。
主な悪質業者の手口
1. 異常に安い価格で誘導
まず一つ目の手口は、異常に安い価格で集客を行い、実際の現場で高額請求をするものです。広告では数百円といった格安を掲げていますが、現場に到着すると「他にも悪い場所がある」などといった理由で追加料金を請求してくるケースがあります。
2. 問い合わせ先と実際の訪問業者が異なる
次に、問い合わせ時と訪問時の業者が異なるという手法です。コールセンターに電話をかけたかと思ったら、別の業者が現れることがあり、業者名が一致しない場合もあります。しっかりと確認しても返答が淡白で、事が進んでしまうことが危険です。
3. 明細のない見積もり
見積もりの際に項目ごとの明細が示されず、「一式」として請求されることも見逃せません。作業内容が不明瞭なため、万が一高額請求をされても納得できない状態に陥ることがあります。
4. 値引きと心理操作
初期の見積もりで驚くほどの高額料金を提示し、その後急に異常な値引きを行い、消費者を困惑させる手法です。この手法では、保険が使えることを示唆して判断を鈍らせることもしばしばです。
5. 見積もり内容と異なる作業
契約時に約束した作業が実施されず、後から失念されることもあります。見積もりが「一式」となっているため、依頼者は後で問題提起が難しくなります。
6. 現金払いのみ
現金払いを強要する業者は、履歴が残らないため一度払い逃げされると、あとからの返金請求が非常に困難になります。法的な手段に出ても、相手の情報が無いために請求ができない場合があります。
7. 領収書の不備
最後に、手書きのレシートを提出されたり、「後で送る」といった言い訳で連絡が途絶えることもあるため、領収書の確認は必須です。
消費者が取るべき7つの自衛ポイント
これらの手口に引っかからないためには、自衛策を講じることが大切です。以下のポイントを心がけましょう。
1. 安すぎる価格表示をうのみにしない。
2. 訪問業者の身元を事前に確認する。
3. 明細付きの見積もりを必ず求める。
4. 即決や異常な値引きには乗らない。
5. 作業前後に写真や動画で記録する。
6. 現金払いのみの業者は避ける。
7. 公式な領収書を必ず受け取る。
特に、緊急時には冷静さを失いがちですが、上記の項目に一つでも該当する業者には注意が必要です。正しい認識を持ち、冷静な判断をすることで、不安からくるトラブルを未然に防ぐことができます。
まとめ
水道修理の現場において、消費者の緊急性に付け込んだ悪質な手口による被害が続出しています。被害者の証言から明らかになったのは、外見上は親切に見える業者でも、実態は巧妙な手段で高額請求を行っているということです。消費者自身が業者選びに慎重になることが求められ、未然にトラブルを防ぐ意識を持つことが欠かせません。SAFELYでは被害者の声を基に、これらの実態を明らかにし、今後も同様の被害を防ぐための情報提供を行っていきます。