幸せを感じるチョコレートの秘密
チョコレートは多くの人にとって、甘い幸せの象徴です。最近、株式会社ロッテが食感と幸福感の関係について新たな研究を発表しました。東京大学大学院の教授、朝倉富子氏の助言を受け、「ちょこっと幸せ研究所」が実施したこの研究は、ミルクチョコレートのなめらかさが幸福感にどのように影響を与えるかを探りました。
研究の背景と目的
チョコレートの消費がもたらす幸福感については多くの研究が行われてきましたが、特に食感が感情に及ぼす影響については未解明な部分が多いのが現状です。ロッテは、ミルクチョコレートの粒度が異なることによって、どのような感情の変化が生じるのかを探求しました。
具体的には、粒度が粗いチョコレートと、よりなめらかなミルクチョコレートを用いて、主観的な幸福感や生理的な指標を比較しました。
研究方法
この研究には、22歳から63歳までの健康な男女35名が参加しました。それぞれの参加者には、ミルクチョコレートを喫食する前後で、主観的な評価や生理指標が測定されました。主観的評価は、視覚アナログスケール(VAS)や二点試験法を使用し、自律神経指標は耳朶容積脈波計を用いて行われました。
研究結果
研究の結果、ミルクチョコレートを食べることにより、参加者の主観的幸福感が有意に上昇しました。特に、なめらかなミルクチョコレートを食べた参加者は、より高い幸福感を感じる傾向が見られました。具体的には、なめらかなものを好んだ人数が24人であり、粗いものを好むと答えたのはわずか4人でした。
また、「癒しをもらった」と感じたかどうかを尋ねたところ、なめらかなチョコレートの方が高い評価を得たのです。これらの結果は、食感が感情に与える影響を示唆しています。
自律神経指標に関しては、なめらかなミルクチョコレートを食べた際全体的に副交感神経の活性化が観察されました。副交感神経はリラックスや安静に関連しているので、この結果は食感が幸福感に寄与する一因と考えられます。
脳波の変化
さらに、脳波の測定でも実験が行われ、喫食後において、中脳前頭部のMid-α波およびLow-β波がなめらかなミルクチョコレートを食べた時に有意に低下したことが示されました。このことが、幸福感とどのように関係しているのか、さらに多面的な研究が期待されます。
結論
この研究によって、チョコレートの食感が幸福感にどのように影響するかが明らかになりました。特に、なめらかなミルクチョコレートは人々の心と体にポジティブな影響をもたらすことが示されており、今後の食品開発や健康の観点からも注目されるでしょう。ロッテは今後も、食品が持つ幸福度向上の可能性についての研究を進めていく予定です。
詳細な情報は、ロッテの公式サイトや研究論文を参照してください。
参考文献
研究論文リンク
ロッテ公式サイト
転籍として
「ちょこっと幸せ研究所」は引き続き、チョコレートが日常生活における幸せに繋がることを示す研究を進めていきます。チョコレートを日々の生活に取り入れ、少しでも幸せを感じてみてはいかがでしょうか?