Formlabsが発表した新製品Form 4L
Formlabsは2024年10月15日、最新の3Dプリンタ「Form 4L」と「Form 4BL」を発表しました。この製品は、誰もが気軽にものづくりに取り組める世界を目指す同社が、利用者からの要望を受けて開発したもので、超高速の造形技術を搭載しています。
Form 4Lの特徴
Form 4Lは、業界で最も高速なSLA光造形プリンタとして注目されています。
- - 超高速造形: 最大80mm/時の印刷速度で、大型モデルも6時間で完成。
- - 大型モデル対応: 造形サイズはForm 4の約5倍で、様々なサイズの部品を容易に製作可能。
- - 高い生産量: スピードとサイズ感により、数千点の小型パーツを低価格で同日に製作可能。
- - 廃棄物削減: 新設計のカートリッジにより、プラスチック廃棄物を63%削減。
- - 高機能材料: 23種類以上の用途特化型材料を搭載し、さまざまなニーズに対応。
- - 新設計アクセサリ: レジンミキサーやタンク、ポンプなど、多数の新アクセサリが付属。
ユーザーの声
Radio FlyerのデザインエンジニアであるAgostino LoBello氏は、Form 4Lの導入で工房に大きな変化が訪れたと語ります。初めて造形したのはStingray Ride-Onのシートで、その精密な造形が打ち合わせにも活用されたとのこと。
プラットフォームのオープン化
Formlabsは、3Dプリントにおけるコントロール性を高めるため、プラットフォームの公式開放を発表しました。これにより、ユーザーは多様な材料を無制限に利用可能になり、より柔軟なものづくりが実現します。 新機能として、Open Material Mode(OMM)、PreForm設定エディタ(PSE)、APIの統合機能が搭載されることで、ユーザーは理想のプリント条件を調整することが容易になります。
Nylon 12パウダーの新登場
新たにリリースされるSLS用材料、Nylon 12 WhiteパウダーとNylon 12 Toughパウダーは、プロジェクトの複雑な要件をクリアする強力な素材です。これにより、Formlabsの製品を使用するユーザーは、実製品用途への応用が一段と可能となります。
期待される未来
Formlabsは、3Dプリント技術が進化することで、より多くの業界での活用が期待されると考えています。Form 4Lの特性により、スピーディかつコスト効率のよいプロトタイピングと量産が実現することで、イノベーションが加速することでしょう。
Form 4Lの本体価格は$9,999で、詳細は正規販売代理店または公式ウェブサイトで確認できます。Formlabsの革新への挑戦は続き、ますます多様化するユーザーのニーズに応えられる体制が整いました。