結城真一郎の新作小説とコラボ企画の発表
最近、ソニー・ミュージックエンタテインメントが運営する小説投稿サイト「monogatary.com」で興味深いコンテストが開催されました。このコンテストは、結城真一郎氏の最新作『どうせ世界は終わるけど』の発売を記念したもので、応募作品にはさまざまな創造力が込められました。大賞を受賞したのは、佐加島テトラによる『地球防衛省戦略室』です。
「monogatary.com」とは
このサイトは、ユーザーが自由に物語を投稿できるプラットフォームで、毎日運営側から出される「お題」に基づいた作品が多く寄せられています。過去のコンテストでは、「YOASOBI」といった話題のユニットを生み出すなど、その影響力は大きく、文学と音楽の融合が進んでいます。
大賞発表の概要
2025年の3月28日から4月21日の間に募集されたこのコンテストには、なんと452作品が寄せられました。その中から、一次選考、二次選考を経て最終的に5つの作品が残り、選考委員長である結城真一郎氏によって大賞が決定されました。
大賞作品の特徴
大賞を受賞した『地球防衛省戦略室』は、サタンを召喚して小惑星を破壊するというユニークな発想が際立っています。この作品には、人類の滅亡が近づく中での不条理さと、いざという時に忘れてはならない前向きさが描かれており、作者の軽妙な筆致が光ります。結城氏も「作品を読んだ後に、笑いながらも深く納得した」と評価しています。
最終選考作品のリスト
大賞以外にも、選考に残った作品は以下の通りです:
- - エンディングノート / ペポネ著
- - 受胎告知 / 新田よう著
- - だから僕は例え100年後に世界が滅ぶとしてもこの植物に水をやる / yasube著
- - 解放 / 花田レイ著
これらの作品も多様なテーマを扱っており、文才あふれる作品として評価されています。
読者特典とリンク
この大賞作品は、書籍『どうせ世界は終わるけど』の紹介部分にQRコードが掲載され、デジタルコンテンツ配信サイト「CLOUDEAR」でも公開中です。読者特典として、選考のポイントや他の作品に対するコメントも掲載されていますので、ぜひチェックしてみてください。
新作小説『どうせ世界は終わるけど』について
この作品は、人類滅亡が確実視される未来を描いていますが、その猶予が100年と長いため、人々はどのようにわずかな希望をもって生きるかに焦点を当てています。結城氏の独特の視点が光り、短編集としても楽しめる内容です。
結城真一郎氏のプロフィール
結城氏は1991年に神奈川県で生まれ、東京大学法学部を卒業後、作家として活躍しています。彼のデビュー作『名もなき星の哀歌』は第5回新潮ミステリー大賞を受賞し、その後も多くのヒット作を世に送り出しています。2018年以降、彼の作品は日本の文学界に新しい風を吹き込んでいます。
この新作とコラボ企画は、多くの文学ファンや書籍愛好者に新たな楽しみを提供すること間違いなしです。今後も目が離せません!