坂本龍一氏の最後のピアノソロコンサート作品『Opus』が、世界最高峰の音楽賞である第67回グラミー賞の最優秀ニューエイジ、アンビエント、チャント・アルバム賞にノミネートされました。
『Opus』には、坂本龍一氏が自ら選曲した20曲が収録されており、映画「戦場のメリークリスマス」のテーマ曲「Merry Christmas Mr. Lawrence」や「ラストエンペラー」のテーマ曲「The Last Emperor」、最後のオリジナルアルバム「12」からの楽曲、そしてイエロー・マジック・オーケストラ時代の「Tong Poo」など、彼の音楽人生を象徴するような楽曲が並んでいます。
坂本龍一氏は、1978年にソロデビューし、同年イエロー・マジック・オーケストラを結成。1983年の解散後も、音楽家として、映画音楽作曲家として、そして環境活動家として、多岐にわたる分野で活躍しました。
映画「戦場のメリークリスマス」の音楽で英国アカデミー賞を受賞、「ラストエンペラー」の音楽でアカデミー賞作曲賞、グラミー賞を受賞するなど、数々の栄誉に輝きました。
また、森林保全団体「more trees」を創設し、東北ユースオーケストラを立ち上げるなど、音楽を通じた社会貢献活動にも積極的に取り組んできました。
2023年3月28日に71歳で逝去した坂本龍一氏。彼の音楽は、今もなお世界中の音楽ファンを魅了し続けています。今回のグラミー賞ノミネートは、坂本龍一氏の音楽が、世界で高く評価されていることの証でしょう。
第67回グラミー賞授賞式は、2025年2月2日(現地時間)にロサンゼルスで開催されます。坂本龍一氏の『Opus』が、栄冠に輝くのか、世界中の音楽ファンが注目しています。