金沢がん発表会
2025-03-03 09:16:16

金沢の「がん共生まちづくり」発表会が目指す未来の形とは

2025年3月8日、金沢市にある石川県立図書館だんだん広場にて「がんとともに生きる」というテーマで発表会が開催されます。このイベントは、認定特定非営利活動法人「がんとむきあう会」が主催し、がん患者やその家族が地域の一員として参加し、経験や声を共有する場となります。

今回の発表会では、令和6年のキーワード「発見」から次年度のキーワードを決定する「令和7年度キーワード選手権」を行います。会場では、参加者の皆さんが投票で選ぶことで、次年度の活動のテーマとなる言葉が決まります。赤、青、緑の3つのチームがそれぞれの言葉に込めた思いをプレゼンテーションし、会場の皆さんはその中から気に入ったものに投票することができます。このプレゼンバトルは、熱気に満ちた内容となることが期待されています。

また、金沢美術工芸大学大学院の学生、川西佑佳さんによるインスタレーションも行われます。参加者が選んだ言葉がどのようにかたちになるのか、その瞬間を共に体験し、思いを共有できる貴重な機会となるでしょう。

金沢の地域社会では、このようながん共生まちづくりの取り組みにより、がん患者たちがその経験や知識を共有し、地域の多様な場で活動することが可能になります。例えば、がん患者やその家族は、地域の中での挑戦や問題を話し合いながら新たなアイデアを生み出し、共に解決策を模索していく場として「ようこそカレッジ」が設けられています。ここでは、がんに対する理解を深め、地域全体でサポートし合う環境が整っています。

「がんとむきあう会」は、金沢市と周辺地域に住み、通院されているがん患者やその家族に向けた支援活動を行っています。第一に、行政や病院の施策を補完し、孤立しがちな患者やその家族に寄り添いながらサポートしています。また、相談の場として「元ちゃんハウス」を開設しており、これまでに13500人以上が利用し、5600件以上の相談が行われてきました。ここでは、医療者やピアサポーターが常駐し、必要な情報や支援を提供しています。

このような取り組みにより、金沢市ではがん患者と地域住民が共に暮らしやすい社会の実現を目指しています。発表会は、ただの報告イベントではなく、がんと向き合う人々の「声」を届け、共に「発見」を「共有」し、「交流」するための重要な場となります。どなたでも参加でき、興味を持たれた方はぜひ、足を運んでみてください。新しい出会いと学びが、ここ金沢から生まれることを期待しています。


画像1

画像2

画像3

会社情報

会社名
認定特定非営利活動法人 がんとむきあう会
住所
石川県金沢市石引4-4-10越屋メディカルケアビル 元ちゃんハウス
電話番号
076-232-5566

トピックス(地域情報)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。