おかやまシネコカルチャー
2025-10-19 12:50:16

岡山大学が取り組む地域共創プロジェクト「おかやまシネコカルチャー」始動

岡山大学の新たな挑戦 - おかやまシネコカルチャー



2025年10月19日、岡山大学が新見市で地域共創型取り組み「おかやまシネコカルチャー(協生農法)プロジェクト」を開始しました。このプロジェクトは、耕作放棄地の再生と自然共生型の地域づくりを目指しています。岡山大学の津島キャンパスでの実証を経て、地域にその取り組みを広げる第一歩となります。

プロジェクトの背景


新見市では、伝統工芸品である神代和紙の原材料の生産が減少傾向にあります。そのため、地域資源としての再生が課題とされています。本プロジェクトでは、神代和紙の原材料である「楮」「三椏」「トロロアオイ」を再び育てることで、地域の文化と生態系を両立させようとしています。

地域との協働イベント


プロジェクト初日の2025年10月12日には、岡山大学の学生や地域の関係者、子どもたちが参加し、地域の取り組みを支援しました。学生の土屋千尋氏が主体となり企画したこのイベントには、岡山大学の農学部や工学部、経済学部の学生、さらには地域の幼稚園児や小学生も参加。神代和紙の振興に取り組む「こうじろ和紙屋」の代表が原料の特性や協生農法の理念について説明し、参加者たちは実際に苗の植え付け作業を体験しました。

協生農法の実践


このプロジェクトでは、過去に販売用の菊の畑として使われていた土地を再生し、協生農法の理念に基づいて多様な植物が共生する環境を作り上げます。具体的には、楮の苗に加え、イチゴやニンニクも植え付けられ、相互に補完し合うことで健康な土壌と往来する生態系の多様性を保ちつつ持続的な農地の再生を図ります。

未来への展望


岡山大学は、今後の活動として和紙原料の栽培をさらに進めるだけでなく、楮や三椏、トロロアオイの農産物としての潜在価値を最大限に引き出すことを目指しています。また、和紙のブランディングに加え、生成AIやロボティクス技術を活用した新しい農業モデルの構築にも取り組む計画です。

このプロジェクトは単なる農業活動にとどまらず、地域の伝統文化を生かした持続可能な取り組みとして、新しい地域共創のかたちを模索していくことが期待されています。

岡山大学は、今後も産学官民の連携を通じて自然共生と地域文化の再生を共に進めていくことでしょう。地域中核・特色ある研究大学としての取り組みに、大いに注目したいところです。


画像1

画像2

画像3

画像4

画像5

画像6

画像7

画像8

画像9

画像10

画像11

会社情報

会社名
国立大学法人岡山大学
住所
岡山県岡山市北区津島中1-1-1 岡山大学津島キャンパス本部棟
電話番号
086-252-1111

トピックス(地域情報)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。