驚きの技術、MIRAIミシン
2025年8月5日から11日にかけて開催される大阪・関西万博にて、家庭用ミシンの革新をもたらす「MIRAIミシン」が発表されます。株式会社アックスヤマザキが開発したこのミシンは、トヨタ車体株式会社の特許技術を活用し、一般家庭向けとしては世界初のタグステッチ工法を採用。その結果、立体物に対して直接縫えるミシンがついに実現しました。
MIRAIミシンの魅力と仕組み
「MIRAIミシン」は、ソファや革製品、そして衣服など、立体物を家庭で簡単に縫製できる新しいタイプのミシンです。トヨタ車体が開発したタグステッチ工法は、通常のミシンとは異なり、立体物に直接タグを打ち込んで縫い付けることができる画期的な機能を備えています。
このタグステッチ工法では、上糸だけでなく、タグを使用して縫製対象物に対し上から縫製を行うので、糸抜けを防ぎ、確実な縫製が可能になります。これは、従来の縫製方法が布地を挟む方式であるのに対し、まったく新しいアプローチです。アックスヤマザキは、タグピンメーカーの株式会社トスカバノックと協力し、この技術を家庭用ミシンに応用しました。
修理・リメイク文化の推進
この新しいミシンは、単なる縫製機器ではありません。「MIRAIミシン」は、使い捨てではなく、愛着を持って修理し続ける文化を育てることを目指しています。壊れてしまった大物や小物を家庭で簡単に修理したり、既存の製品のリメイクを行うことができるため、持続可能な消費観を提案します。
ミシンを通じて、私たちは新しい価値観を生み出し、消費者がものを大切に扱う心を育むことを目指しています。このようにして、サステナブルな社会へ貢献することができるのです。
地域中小企業と大手の共創
大阪市生野区に本社を構える株式会社アックスヤマザキは、1946年に創業した歴史ある企業です。従業員は19人という規模でありながら、トヨタ車体株式会社の特許技術を活用し、地域から世界的な技術革新を生み出すことを目指しています。
日本の中小企業が持つ技術力を証明し、多くの企業が協力して共創することの重要性を示す一例として「MIRAIミシン」の開発は位置付けられています。今後、激しい競争社会で生き残っていくためには、地域企業が連携して新しい価値を生み出すことが不可欠となるでしょう。
最後に
「MIRAIミシン」は、2026年の実用化を目指して開発が進行中です。関西万博での出展は、この新技術が多くの人々に認知される良い機会となるでしょう。そして、家庭で簡単に立体物を縫製できる未来が実現し、「モノを大切にする文化」が広がることを期待しています。
ホームページからも詳しい情報が得られますので、興味のある方はぜひチェックしてみてください。
公式サイト:
アックスヤマザキ