日本医療国際化機構によるマスクの配布
一般社団法人日本医療国際化機構(以下、当機構)は、新型コロナウイルスの影響によるマスク不足が深刻化している日本において、医療現場を支える取り組みを開始しました。2020年3月9日、アリババグループの創業者であるジャック・マー氏から寄贈された100万枚のマスクの中から、一部を日本歯科医師連盟に贈呈したのです。
左から:当機構 蒋暁松理事長、日本歯科医師連盟 高橋英登会長
背景
新型コロナウイルスの影響で、多くの医療機関がマスクの調達に苦慮しています。患者の増加や感染症対策の強化により、マスクの品薄状態はますます深刻化し、日本政府は国内メーカーに対し増産を求めるなどの対策を講じています。しかし、解決には時間がかかると予測されており、医療機関の支援が不可欠です。
こうした中、ジャック・マー氏が2020年3月2日に発表した、医療機関向けの100万枚のマスク寄贈は、医療現場にとって非常に大きな支援となります。当機構はこのマスクの配布を担当し、特にマスク不足の影響が大きい医療機関を優先的に支援することを決定しました。
マスク配布の詳細
今回、日本歯科医師連盟へのマスク配布を行った背景には、同連盟が抱えるマスク不足の深刻さがあります。配布先や枚数の決定には、地域や感染者数、ひっ迫度などを考慮し、当機構が適切な判断をしています。配布方法や時期に関しては、日本歯科医師連盟に一任し、今後も全国各地で医療機関を支援していく方針です。
ジャック・マー氏からの寄贈の経緯
ジャック・マー氏は、2020年2月の初旬に医療物資の需給が厳しい中国を支援するための行動を開始します。当機構を通じて日本政府に連絡を取り、防護服の調達支援を申し出ました。その結果、合計で12万4200着の防護服を中国に寄贈することが実現しました。
その後、2020年3月2日には、マスク100万枚が日本へ寄贈されることが決定しました。このマスクは、馬雲公益基金会とアリババ公益基金会から調達されたもので、日本の医療現場に大きな希望を提供するものとなりました。
日本医療国際化機構の役割
日本医療国際化機構は、日中間の医療・健康交流を促進するために設立された法人です。様々な国際会議やシンポジウムの開催を通じて、両国の医療資源を結びつけ、健康・医療に関する交流を深化させる役割を担っています。また、今後は他のアジア諸国への支援も視野に入れ、活動を広げていく予定です。
今後とも、全国で不足している医療資源を迅速に配布し、多くの医療機関への支援を続けていくことが求められています。私たちの健康を守るため、地域社会を支える取り組みが重要な時期に来ていると言えるでしょう。