エコモットの配筋検査ARシステム『BAIASⓇ』が受賞
2024年12月20日、エコモット株式会社が提供する配筋検査ARシステム『BAIASⓇ』が、国土交通省が主催する『令和6年度インフラDX大賞』において優秀賞を獲得しました。本記事では、この受賞の経緯や、BAIASの特長について詳しくご紹介します。
受賞の背景
この受賞は、北海道の十勝地方に本社を置く村上土建開発工業株式会社での、BAIASの導入によるものです。『BAIASⓇ』を使用することで、汎用端末(iPad Pro)を活用して配筋検査が精度高く行えるようになり、作業の効率性や生産性が大幅に向上しました。
村上土建開発工業は、十勝川改修工事においてBAIASを活用し、計測の迅速さと正確性を実現。この結果が評価され、インフラDX大賞の受賞につながったのです。
BAIASの特長
BAIASは、鉄筋コンクリート構造物の配筋検査を簡単に行えるシステムです。主な機能として以下のものがあります:
- - LiDARセンサーの活用: iPad ProのLiDARセンサーとカメラを使用して、鉄筋の本数や径(太さ)、間隔を正確に計測します。
- - 帳票出力機能: 設計図との比較ができる帳票出力機能を搭載。計測結果を容易に確認できます。
- - 高度な計測機能: ダブル配筋計測や、鉄筋かご計測機能など、幅広い計測ニーズに応える機能が盛り込まれています。
- - 電子小黒板機能: 現場での計測時にレイアウトを自由に変更できる機能を持ち、作業効率の向上が期待されます。
このように、BAIASは生産性や作業効率の向上に寄与するため、今後の現場での普及が期待されています。
今後の展望
エコモットは、BAIASの受賞を契機に、受注数の目標を前年同期比約1.8倍の200件に設定しています。これにより、更なる現場での導入を目指し、配筋検査のデジタル化を推進していく予定です。また、BAIASは村本建設株式会社との共同開発製品で、今後もさらなる進化が期待されます。
インフラDX大賞について
インフラDX大賞は、国信交通省が主催する表彰制度で、データやデジタル技術を活用して建設生産プロセスの効率化や国民サービスの向上などを目指す取り組みを評価するものです。令和6年度には、計26団体が受賞し、エコモットのBAIASもそのひとつとして認められました。受賞の詳細については、国土交通省のプレスリリースをご覧ください。
まとめ
エコモットの配筋検査ARシステム『BAIASⓇ』が受賞したことは、技術革新が建設業界において重要な役割を果たすことを再認識させる出来事です。今後も、同社の取組みに期待が寄せられます。