新世代EV充電器「SERA-400」が描く未来のモビリティ社会

次世代EV充電器「SERA-400」の発表

株式会社東光高岳と株式会社e-Mobility Powerは、新しい次世代超急速充電器「SERA-400」を発表しました。この充電器は、最大出力350kW、一口あたりの総出力400kW（最大電流400Aに対応）を誇ります。2025年5月15日に開催された発表会では、そのスタイリッシュなデザインと優れた操作性が注目されました。

スタイリッシュなデザインと高性能

「SERA-400」は、インダストリアルデザイナー山中俊治氏が設計に関わり、未来感のある外観と使いやすさを両立させています。特に、多くのEVユーザーにとって魅力的なのは、その充電性能です。特筆すべきは、CHAdeMO規格での世界初の最大出力350kWを実現している点です。この性能により、充電開始から僅か10分で、約400kmの航続距離を持つ電気自動車に充電できる可能性があります。

新型充電コネクタの採用

住友電気工業が開発した新型充電コネクタも注目されています。これにより、充電ケーブルの重量を約30％軽量化し、直径を約10％細くすることに成功しました。この改善により操作性が飛躍的に向上し、ユーザーが楽に充電を行えるようになりました。充電中にケーブルが地面に接触しにくいデザインも施され、使い勝手に配慮した設計です。

将来の充電インフラの強化

「SERA-400」の導入は、EVの普及に向けた大きな一歩です。東光高岳の代表取締役社長、一ノ瀬貴士氏は、この充電器が持続可能なモビリティ社会の実現に貢献すると語っています。また、e-Mobility Power社の社長、幸加木英晃氏は、ユーザーが「いつでも、どこでも、誰もが、より早く簡単に充電できる」環境を整備することを目指していると述べています。

さらなる進化を見据えて

この新型充電器は、今後ますます需要が高まる電動モビリティの未来において重要な役割を果たすことが期待されています。その開発には、エネルギー効率や充電速度、デザイン性への徹底的なこだわりが随所に見受けられ、ユーザーの利便性を重視した設計がされています。また、今後は再生可能エネルギーによる充電の促進や、ダイナミックプライシングの導入といった新たなサービスも視野に入れているとのこと。