東京メトロ、異常時総合想定訓練を実施
2025年11月18日、東京メトロは異常事態に備えるための総合想定訓練を行う予定です。この訓練は、事故や災害発生時における社員の初動対応や、お客様の避難誘導、さらには消防との連携を図ることを目的としています。特に、今回の訓練では「地震発生に伴う脱線」を想定しており、実際の状況に即したリアルな訓練を行うことで、社員の対応能力の向上を図ります。
訓練の基本情報
訓練は、東京メトロ総合研修訓練センターで開催され、時間は14時から16時30分までの予定です。想定内容は、列車が走行中に地震により脱線し、その結果として軌道や電気設備が損傷するというもので、駅の社員や乗務員が中心となってお客様の避難を誘導し、消防隊と協力して負傷者の救護活動を行います。
また、その後には技術スタッフによる軌道や電気設備の点検・復旧が行われる予定です。
訓練の参加者
この訓練には、約160名の参加者が予定されています。参加者には東京メトロの社員はもちろん、お客様モニター、そして東京消防庁も含まれており、より多角的な視点からの訓練が実施されます。
訓練内容の詳細
訓練の具体的な流れは次の通りです。
1.
異常発生時の初動対応: 事故発生後、迅速に初動対応を行い、顧客への情報提供を行います。
2.
現地対策本部の設置・運営: 現場の状況を管理するための対策本部が構築されます。
3.
お客様の避難誘導: 告知を基に避難の指導を行い、安全な場所へ誘導します。
4.
負傷者の救出と応急処置: 負傷者に対して適切な応急処置を施し、消火活動を行います。
5.
消防隊による救護活動: 消防隊と連携し、必要な救護を進めます。
6.
軌道・電気設備の点検・復旧: 最後に、技術区員によって設備の確認が行われ、復旧作業に入ります。
このような訓練を行うことで、東京メトロは異常発生時においても迅速かつ的確な対応ができる体制を整え、お客様の安全を第一に考えています。災害が発生した際には、こうした準備が大いに役立つことが期待されます。今後も、東京メトロは社会の安全に貢献するための取り組みを続けていきます。