新たな発想から生まれたエコ商品
亀田製菓株式会社と株式会社ファーメンステーションが手を組み、持続可能な社会を目指して発酵技術を活用した新商品を開発しました。その名も『ハッピーターンから作った除菌ウェットティッシュ』。実は、この商品は亀田製菓の代表的なスナック『ハッピーターン』の規格外品を利用したもので、アップサイクルという考え方に基づいています。
アップサイクルとは何か?
アップサイクルとは、廃棄物や副産物といった通常は無駄とされるものを、価値のある製品へと転換することを指します。亀田製菓では、製造過程で出るフードロスを減少させ、さらなる価値を持った商品にするための取り組みを始めています。特に、持続可能な社会を実現するための具体的なアクションが『Re Kameda』プロジェクトです。
商品の具体的な特徴
『ハッピーターンから作った除菌ウェットティッシュ』は、99%が天然由来成分で構成されており、残りの1%には除菌成分が含まれています。このウェットティッシュは、環境にやさしい生分解性素材から作られた不織布を使用し、香料を含まないため、手指の消毒だけでなく、様々なシーンで使用可能です。
この商品は、亀田製菓が手がけるハッピーパウダーの特徴を活かし、口元や手指についたパウダーをサッとふき取れます。2024年12月上旬には、一部スーパーマーケットでの店頭プロモーションでも展開予定ということです。
企業の理念と取り組み
ファーメンステーションは、「Fermenting a Renewable Society(発酵で楽しい社会を!)」という理念のもと、未利用資源を再生・循環させる社会の作成を目指しています。この企業は、食品製造過程で決して無駄にはしたくない副産物をまさにアップサイクルするための技術を駆使しています。
また、ファーメンステーションは、アサヒグループやANAグループとの連携も進めており、未利用資源をより有効に活用するための取り組みを拡大しています。このような共同作業によって、さらなる新製品の開発が期待されています。
消費者へのメリット
環境意識の高まる現在、こうした持続可能な製品はただの流行ではなく、消費者の選択肢として重要となっています。『ハッピーターンから作った除菌ウェットティッシュ』は、環境への配慮という視点だけでなく、日々の生活に便利さを提供する商品です。消費者は、これを使うことで自然とエコ活動に参加している感覚を得られるのではないでしょうか。
まとめ
今回開発された『ハッピーターンから作った除菌ウェットティッシュ』は、亀田製菓とファーメンステーションによる環境への挑戦であり、未来への希望を込めた商品です。これからも彼らの取り組みから目が離せません。