イベリコ豚の魅力を体験する国際プロジェクトが日本で始動

イベリコ感覚を呼び覚ませ！が始動

イベリコ豚インタープロフェッショナル協会（ASICI）は、ヨーロッパ連合と連携して「Awaken Your Iberico Sense」と名付けられた国際プロモーションプロジェクトを正式にスタートさせました。このプロジェクトは、日本国内におけるイベリコハムの認知度を高め、理解を深めることを狙いとしています。2024年から活動が本格化予定で、飲食業界や教育機関、消費者に向けてイベリコハムの本質的な価値を伝えていくことが目的です。

プロジェクトの概要

本プロジェクトは、以下の4つのポイントに基づいて展開されます。
1. 認知拡大：イベリコハムの知名度を上げること。
2. 理解促進：イベリコハムの文化的な側面を理解してもらうこと。
3. 文化普及：日本におけるイベリコハムの食文化を広げること。
4. 食体験向上：イベリコハムを使った新たな食体験を提供すること。

2025年には、東京と大阪で合計3回の公式イベントが予定されています。ここではイベリコ豚に関する歴史や文化、さらに美味しさを引き出すカット技術や調理法について学ぶことができる予定です。

世界基準の6つのテーマ

ASICIは、イベリコハムの持つ価値を以下の6つのテーマに基づいて発信しています。

- サステナビリティ：持続可能な生産方法。
- トレーサビリティ：透明性を保つためのDNA追跡システム。
- 品質ラベル制度：4つの公式ラベルによる製品の厳格な分類。
- 環境とのつながり：自然との調和が生む製品の品質。
- 五感の体験価値：香りや舌触りを最大限に引き出す提案。
- 多様な食べ方の提案：様々なライフスタイルに合わせた食文化の提供。

MASTERCLASS（マスタークラス）開催

イベントの中心的な取り組みとして、プロ向けのマスタークラスを開催します。このクラスでは、イベリコハムの背後にある技術や文化的価値について深く触れることができます。東京では11月10日から11日にかけて、表参道でイベントが行われ、その後大阪でも同様のマスタークラスが開催されます。

実技セッションでは、専門的なカッティング技術を学び、最低でも39名の参加者が業界のプロたちから脱皮を目指しています。参加者は、イベリコ豚の部位ごとの違いを味わい、カット技術の習得を通じて新たな発見をします。

VIPイベント「特別な一夜」

特別なイベント「イベリコ・センスを呼び覚ませ！」は11月10日の夜、Tokyo カレンダーの読者を招いて開催されました。六本木の高級ホテルの最上階に位置する会場では、イベリコハムの魅力を五感で感じる特別な体験が用意されました。プロのカッターによる生ハムのカット実演、著名シェフによるクッキングショーが行われ、参加者はイベリコハムの深い味わいに触れました。

このイベントを通じて、イベリコ豚の魅力がどれだけ多様性に富んでいるかが伝わり、参加者は新たな食文化への好奇心をかき立てられたに違いありません。

イベリコ豚の今後と展望

イベリコ豚は、品質と職人技の象徴として、日本市場においての存在感をさらに高めています。2024年には輸出額が2,200万ユーロを突破し、前年比で11.5%の成長を遂げる見込みです。この成長は、イベリコ豚が日本の消費者に深く根付いていることを示しています。日本市場の需要は高く、イベリコハムは美食文化の中で重要な位置を占めることになるでしょう。

「Awaken Your Iberico Sense」は、イベリコ豚の魅力を日本に広めるだけでなく、両国の文化的な架け橋にもなり得る重要なプロジェクトです。この流れを受け、今後の活動にも注目が集まります。