新型コロナウイルスワクチン接種支援の取り組み
2021年5月、東京大学エコノミックコンサルティング(UTEcon)と東京大学マーケットデザインセンター(UTMD)は、東京都千代田区において新型コロナウイルスワクチン接種に関するコンサルティングサービスを提供することを発表しました。この取り組みは、アカデミックな視点や行動経済学、マッチング理論などの知識に基づき、地域住民の健康を支えるための一助となることを目的にしています。
千代田区は約67,000人の人口を擁し、そのうち高齢者(65歳以上)は約11,000人に達します。特に、75歳以上の高齢者には2021年5月10日に接種券が発送され、65歳以上74歳以下の層には5月19日に発送されました。これは高齢者の優先接種を進めるための措置であり、予約は電話やオンラインで受け付けられています。5月24日からは接種が始まり、これまでのところ大きな混乱は報告されていませんが、一般接種に向けたスムーズな進行が求められる中、混乱を最小限に抑えるための仕組みが必要とされました。
このような状況の中、UTEconとUTMDの専門家が持つ豊富な知見と実装経験が生かされることになりました。両機関は今後、千代田区の担当部署と協力し、接種予約システムの改善や情報提供の在り方について支援を行う予定です。また、これにより一般市民が混乱なくワクチン接種を受けることができる環境づくりを目指します。
UTEconは2020年8月に設立され、経済学や会計学、経営学などの知見に基づいたコンサルティングサービスを提供しています。代表取締役社長の川原田陽介氏のもと、今後も地域のニーズに応える活動を続けています。
一方、UTMDは2020年9月に設立され、マーケットデザインの観点から様々な社会問題に取り組んでいます。センター長である小島武仁氏が主導し、高度なデータ分析やマッチング理論を駆使して社会の課題解決に寄与しています。
両者は今回の取り組みによって、千代田区のコロナウイルス感染症対策に貢献することが期待されています。これからも新型コロナウイルス感染症の収束に向けて、積極的な情報発信や地域支援を継続していく方針です。これにより、地域社会全体の健康と安全が守られることを願っています。
- 設立: 2020年8月
- 代表者: 川原田陽介
- 所在地: 東京都文京区本郷7-3-1 国際学術総合研究棟922号室
- URL:
utecon.net
- 設立: 2020年9月
- 代表者: 小島武仁
- 所在地: 東京都文京区本郷7-3-1 国際学術総合研究棟813号室
- URL:
mdc.e.u-tokyo.ac.jp