前田工繊、第3四半期決算を発表
前田工繊株式会社は、2025年6月期の第3四半期決算を2025年5月15日に発表しました。この決算は、同社にとって重要な評価基準となるもので、その結果は以下の通りです。
売上高と利益の状況
令和5年の第3四半期連結累計期間において、前田工繊の売上高は47,558百万円となり、前年同期と比較して13.5%増加しました。利益面では、営業利益が10,152百万円で前年同期比26.0%の増加、経常利益は10,227百万円で同25.1%増、さらには親会社株主に帰属する四半期純利益が7,004百万円で25.3%の増加を記録しました。
これらの数値からも、前田工繊の業績は着実に伸びていることは明らかです。
セグメント別の分析
ソーシャルインフラ事業
主力の公共工事事業は盛土補強材、河川護岸材、海洋土木製品などの販売が好調で、売上と利益で前年同期を上回りました。また、不織布事業においても、自動車資材向け販売が回復傾向にあり、医療・衛生資材の受注も安定しています。しかし、農水産関連分野では、未来のアグリ株式会社の農業用資材事業の一部製品や、株式会社釧路ハイミールの水産加工事業における海外製品の流入が影響し、売上と利益が前年を下回っています。
インダストリーインフラ事業
自動車用鍛造ホイール事業は、国内外ともに好調に推移し、BBSMotorsport GmbHによる欧州での販売も好成績を収めています。また、衣料・各種産業資材事業も、電力料や仕入れ価格の高騰が影響しつつも、精密機器製造用ワイピングクロスの売上回復により、全体の売上と利益が増加しました。
このように、インダストリーインフラ事業の売上高は20,939百万円で前年同期比21.9%増加し、営業利益は5,185百万円で49.0%の大幅な増加を記録しています。
子会社の影響
さらに、2024年12月19日に子会社化された株式会社犀工房の業績も、今回の決算結果に含まれています。これにより、前田工繊の全体の経営成績がさらに強化されています。この結果、ソーシャルインフラ事業の売上高は26,618百万円、営業利益は5,966百万円となりました。
今後の展望
前田工繊株式会社は、1972年の設立以来、インフラ整備に取り組み続け、最近においては地域の安全安心や災害に強い国土づくりに貢献しています。今後も、さらなる業績の向上を目指し、未来に向けた取り組みを続けていくことでしょう。
以上の決算結果は、前田工繊が健全な成長を続けていることを示しており、今後も注目される企業であると言えます。