異業種間での新たな事業創出を目指すプログラム開始

企業が直面する課題は多岐にわたります。特に、100年以上も続く既成の業種が持つ規制や枠組みの中で、どのようにして新たな価値を生み出すかは大きなテーマとなっています。企業は自社の利益最大化に注力してきましたが、社会の技術革新やニーズの変化に対応できていない現状が露呈しています。これまでの慣習を打破し、生活者の未充足ニーズに基づいた商品やサービスを実現するためには、業界の垣根を越えた新しいプログラムが必要です。

この度、株式会社ビジネス・アーキテクトが導入する異業種プログラム「ビジネス・インキュベーション・スタジオ（BIS）」がその解決策となります。このプログラムでは、多種多様な企業から選抜された社員が集まり、自由な発想で社会課題を解決することを目指します。そのため、参加者はそれぞれの強みを持ち寄りながら、生活者が本当に必要とする商品やサービスのアイデアを創出します。

新たな「場」での協働

このプログラムの特異性は、特定の業界に縛られない「場」で行われることです。1対1の提携や1対多のアクセラレータープログラムとは異なり、業界を越えた多対多の枠組みを提供します。参加者は、複業としての多様な視点を持ち、生活者のニーズに基づいて商品・サービスの開発に取り組みます。プログラムの進行に伴い、参加者は自社の専門性を生かしながら、他業種との協働によって新しいビジネスモデルを構築することが期待されます。

この「場」は、映画制作と同じ仕組みで設計されており、テーマの選定や論点設定、参加企業の選定から多対多でのイノベーション創出までを包括的にサポートします。現在、ヘルスケア業界と保険業界を対象にした「ヘルスケアスタジオ」と、生活者起点のマーケティングを考える「マーケティングスタジオ」が運営されており、企業の参加を広く求めています。

結果を生む新たな挑戦

このプログラムでは、生活者が本当に望む商品やサービスの実現を目指し、企業はそのために自社の強みをどう生かすかを考える機会が得られます。また、育成を目的とした研修形態も整えており、参加者が各自のスキルや知識を磨くステップも用意しています。この取り組みによって、新たな価値創造が可能となることでしょう。

異業種連携によるイノベーションには多くの期待が寄せられていますが、その成果が出るまでには忍耐と努力が必要です。しかし、この「ビジネス・インキュベーション・スタジオ」は、その過程を支える力強い構造を提供することで、企業同士が手を取り合い、相乗効果を生む新たなビジネスが生まれることを目指しています。

参加企業の皆様に、ぜひ共感をいただき、我々の取り組みに加わっていただければと思います。未来のビジネスは、今ここにあります。