再生医療の未来を拓くPGペプチド販売開始に寄せて
再生医療や細胞治療分野の進展において、ペプチドの重要性は年々高まっています。その中でも、ペプチグロース株式会社が開発したVEGF代替ペプチド(製品コード:PG-007)が新たに販売を開始しました。この製品は、再生医療の革新をもたらす大きな期待が寄せられています。
PGペプチド開発の背景
再生医療や細胞治療の実用化に向け、多くの課題が存在しています。これまでに使われてきた成長因子やサイトカインは、製造ロット間の品質差、動物由来成分の混入、さらには市場価格の高さなどが問題視されてきました。
ペプチグロースは、2020年に三菱商事とペプチドリームとの合弁により設立され、上記の課題を解決することを目指しています。これにより、再生医療や細胞治療の促進を図り、より安全で安価な製品を提供することがミッションとなっています。
VEGF代替ペプチドについて
VEGF代替ペプチド(PG-007)は、リコンビナントVEGFと同様の受容体活性を持つことから、細胞の増殖を促進する優れた能力を有しています。実際に行われた比較試験において、VEGF代替ペプチドは、リコンビナントVEGF165aと同等のリン酸化能を示しました。そして、iPS細胞由来の内皮細胞に対する細胞増殖能も確認されています。
さらに、iPS細胞から血管内皮細胞への分化誘導に関しても、VEGFと等しい活性を持つことが注目されています。心筋細胞やiPS細胞から誘導される造血幹細胞を使った再生医療・細胞治療での使用が期待されています。
製品の詳細
- - 製品コード: PG-007
- - 製品名: VEGF代替ペプチド(VEGFR2アゴニスト)
- - 形態: 凍結乾燥品
- - 保管方法: -20℃以下
- - 純度: 95%以上(HPLC)
- - 分子量: 4785.32
- - 内容量: 5 µg(1バイアルあたり)
本ペプチドはアニマルコンポーネントフリー(ACF)の証明書も提供可能であり、試験研究用としての使用が想定されています。
販売情報
同社では、上記内容量以上のバルク品の納入にも対応しており、再生医療・細胞治療の製造目的でのGMP準拠品についても提案しています。詳細については、以下の販売代理店または直接ペプチグロースにお問い合わせください。
今後の活躍に期待
ペプチグロースでは、今後も多様な成長因子・サイトカインに基づいた代替ペプチドの開発を継続中で、すでに7品目の販売を開始しています。2023年から2024年初頭には、Wnt3aやPDGF-AAなど、複数の新製品が市場に登場する予定です。情報は随時公式ウェブサイトで更新されるため、ご興味を持たれた方はぜひチェックしてください。
詳細のお問い合わせは、以下の連絡先までどうぞ。
Website :
ペプチグロース
TEL : 070-4503-1497
E-mail :
[email protected]