Brightcoveの挑戦
2007-05-28 18:24:00
インターネット動画配信新時代の幕開け - Brightcoveとトランスコスモスの挑戦
インターネット動画配信新時代の幕開け
2002年に設立されたBrightcoveは、動画配信支援サービスを提供する企業であり、その背景には数十年にわたる専門的な経験と情熱があります。設立者は、インターネットの普及が進む1990年代からこの業界に情熱を注いできました。当時の彼は、メディアの新たな定義が可能となると深い感銘を受け、誰もがインタラクティブにコンテンツをアップロードできる世界こそが理想だと考えるようになったのです。
ビジネスの原点と展望
Brightcoveの設立は、彼がMacromediaで「Flash MX」の開発に携わった際の経験からも大きく影響を受けています。映像コンテンツがどこでも視聴できる世界が実現できるとの思いが芽生え、自らの手で実現する決意を固めたのです。特に2004年にMicrosoftが「Media Center」を導入したことで、彼は将来テレビでもインターネットコンテンツが見られるようになると確信し、Brightcoveの設立に踏み切りました。
Brightcoveはテレビとネットの融合を目指し、大手メディアのニーズに応えることからスタートしました。2005年には、大手メディアへのヒアリング調査を行い、彼らが視聴者を集めるためにネットでのコンテンツ配信を望んでいることを知ります。この結果、テレビの前で視聴できるパソコン上での動画配信にシフトしていくこととなりました。
技術的なサポートと新しいビジネスモデル
当初の楽観的な見通しとは裏腹に、ネット配信に対する懐疑的な意見や著作権問題などが現実として立ちはだかりました。そのため、Brightcoveはメディア企業が自らのサイトで動画配信できる技術的サポートに重点を置き、少しずつ動画配信に慣れてもらう戦略を採用。これにより、2006年末には中小企業向けにもサービス展開を拡大し、3000社にまで成長を遂げています。
YouTubeとの競合と日本市場への狙い
Brightcoveは、動画配信プラットフォームという観点からYouTubeと競合していますが、彼らの提供するサービスはコンテンツホルダーに重きを置いています。具体的には、コンテンツの適切な管理と著作権侵害対策を初期から実施しており、誤った利用を防ぐ機能を搭載しています。
また、日本市場への参入も積極的に進めており、広告市場が成長を続けるこの地域での展開が期待されています。特に、大企業がネット事業に注力していることから、市場基盤が確立されていますが、まだマネタイズに関しては慎重に考えていく段階です。
結論
Brightcoveのビジョンは、常に視聴者のニーズに応えることです。この目標に向けて、同社はテレビ局やメディア企業、さらには制作プロダクションとの連携を強化し、今後の動画配信市場での主導権を握ろうとしています。動画配信の未来に向け、Brightcoveとトランスコスモスの挑戦から目が離せません。
会社情報
- 会社名
-
トランスコスモス株式会社
- 住所
- 東京都豊島区東池袋3-1-1サンシャイン60
- 電話番号
-
050-1751-7700