ブラザーの新たな技術革新「スピーディオ R650X1」
2015年5月13日、ブラザー工業株式会社はコンパクトマシニングセンタ「スピーディオ R650X1」を発表しました。この新製品は、自動車やIT業界における部品加工に特化し、広い加工エリアと高い生産性を実現することで、業界から注目を集めています。
特徴的な設計による高い生産性
R650X1は、X軸で650mm、Y軸で400mmという広い加工エリアを持ち、一般的なパレットチェンジャーでは不可能だった大型部品の加工が可能です。さらに、同社独自の高速2面パレットチェンジャーを搭載しており、15,000台以上の導入実績を誇ります。これにより、中型から大型の部品加工において「無駄時間ゼロ」を追求しています。
計算された治具エリアは、治具高さが最大420mm、積載質量が最大300kg (片面) まで対応可能で、今まで以上に重量のある部品にも対応できます。特にオプションでテーブル旋回径を1300mmまで拡張できるため、多様な治具の使用が可能になるのも大きな利点と言えるでしょう。
より短縮された工具交換時間
R650X1の中で特筆すべき点は、その高い生産性です。自社開発のNC(数値制御装置)により、Tool to Toolの工具交換時間をわずか0.8秒、Chip to Chipで1.6秒に短縮しています。これにより、大型部品の加工でも高い効率性を保ちながら作業が行えるのが特徴です。
環境への配慮
省エネ性能もR650X1の大きな特徴です。高効率主軸モーターの採用や省エネ型のクーラント装置により、全体的な消費電力を低減しています。これにより、従来のマシニングセンタと比較しても大幅に低いエネルギー消費を実現しました。環境性能を考慮した設計が施されており、エコな機械を求める企業にとっては理想的な選択肢となるでしょう。
製品情報と販売戦略
スピーディオ R650X1は、その価格が1,078万円(税抜998万円)と、業界の中では競争力のある設定です。ブラザーは月間30台の販売を目指し、明確なターゲット市場を設定しています。この機械の導入によって、製造環境の大幅な改善が期待できるでしょう。
製品詳細については、
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まとめ
ブラザーの「スピーディオ R650X1」は、加工エリアが広く、高い生産性と環境性能を兼ね備えたコンパクトマシニングセンタです。特に大型部品の加工において、その利便性は大きな魅力と言え、今後の工場の生産性向上に寄与することが期待されます。未来の製造業を牽引する存在になることでしょう。