若手研究者を支援する新たな助成制度の誕生
日本の自然環境を未来の世代に残すため、Leave No Trace Japan(LNT Japan)が新たに「2025 LNT研究助成」の募集を開始しました。この助成制度は、環境保全や観光開発、青少年教育に取り組む若手研究者の活動を支援することを目的としています。
Leave No Traceとは?
LNTは、1990年代にアメリカで誕生した環境倫理プログラムで、自然環境への影響を最小限に抑えながらアウトドアを楽しむための行動基準となっています。現在では96ヵ国で採用されており、日本でも2021年に特定非営利活動法人として活動を開始しました。その後、会員数は1,000名を突破し、教科書への掲載や自治体との連携を進めています。
日本の自然環境を守る重要性
LNTの行動基準は欧米の文化や自然環境に基づいていますが、日本独自の自然環境や文化においても研究が重要です。特に、環境に関連する基礎生命科学の論文数は減少傾向にあり、研究者を取り巻く環境は厳しいものとなっています。そのため、LNTでは次世代を担う若手研究者を支援し、国内でのLNTの普及や習慣化を図ることが急務と考えています。
2025 LNT研究助成の概要
助成概要
- - 環境保全、観光開発、青少年教育をテーマにした研究活動。
応募資格
- - 日本の大学の博士課程に在籍中または博士課程修了後8年未満の若手研究者で、所属機関の推薦があること。
研究対象
1.
生物学、環境学: 環境保全に関する研究
2.
地理学、経済学、社会学: 地域活性及び観光振興に取り組む研究
3.
教育学、心理学、情報科学: 青少年教育や教材開発に関する研究
助成金の詳細
- - 1件最大50万円を上限に2~3件を助成。
- - 助成対象経費は試薬購入費や交通費、人件費など多岐にわたります。
応募方法
応募は2025年2月1日から2月28日まで受け付けられ、研究成果は2026年3月31日までに報告する必要があります。詳細な申請方法については、LNT Japanの公式ウェブサイトを確認してください。
現在の活動実績
LNT Japanは、教科書への掲載や自治体との連携を中心に活動を展開しており、地域の環境教育の実施やアウトドアガイドとの協力による国際会議の開催など、さまざまなプロジェクトを進めています。
おわりに
今回の新助成制度は、若手研究者にとって貴重な機会であり、日本の自然環境を守るための重要なステップになるでしょう。若い力を集結させ、一緒に未来を豊かにしていくためのこの助成金への応募をお待ちしております!