熊本大学が手掛けるSDGsプロジェクト
熊本大学は、地元の自然を活かした新しい取り組みとして、キャンパス内で発生する廃木材を利用した「くまだいの木」シリーズの販売を開始しました。このプロジェクトは、教育学部美術科の松永拓己教授が主導し、学生たちと共に進められたものです。
環境に優しい商品展開
「くまだいの木」シリーズでは、コースターやペン立てなど、日常生活で役立つ木製グッズが揃い、持続可能な開発目標(SDGs)への取り組みが形となっています。キャンパス内で廃棄される木材は、倒木や剪定により毎年大量に発生していますが、それを無駄にせず、商品として再活用することで、廃棄物削減や循環型資源の活用を実現しています。
地域社会への貢献
本プロジェクトは、大学の環境教育の一環としてだけでなく、地域社会への貢献にも寄与しています。熊本大学に根付く歴史ある木材が新たにアートグッズとして生まれ変わることで、地域の方々にもその存在を楽しんでもらう機会を提供しています。これにより、SDGsを身近に感じるきっかけにもなることでしょう。
商品詳細と販売情報
「くまだいの木」グッズは、熊本大学内にある学生生活協同組合の売店で令和7年4月4日より販売が開始され、その後は熊本空港近くの「くまもとSDGsミライパーク」でも販売される予定です。商品には、大学の歴史的な人物や建物のイラストが、レーザー加工技術により丁寧に焼き付けられており、木の温もりが感じられる仕上がりです。
具体的な価格は、コースター、マグネット、キーホルダーが300円から400円、ペン立ては700円となっています。手に取ってみることで、熊本大学の思想や環境への配慮を感じていただけるでしょう。
松永教授のメッセージ
プロジェクトを主宰する松永教授は、熊本大学には長年手入れされ続けてきた樹木が多く存在していることを述べ、これらの木材からアートグッズが生まれたことを誇りに思っています。彼の言葉を借りれば、「熊本大学の大地の息吹と共に、このアートグッズを楽しんでほしい」とのことです。
まとめ
「くまだいの木」シリーズは、熊本大学の学生たちと教授が協力して作り上げた、環境への配慮を反映した商品です。日常生活の中でSDGsを意識するきっかけともなるこのグッズを、ぜひ手に取ってみてください。未来に向けた持続可能な社会への一歩を、共に考える良い機会となることでしょう。