2025年新卒採用のトレンド
株式会社アカリクが発表した2025年の新卒採用総括により、エージェント活用や対面接点による採用施策が拡大したことが明らかになりました。特に大学院生や研究職に焦点をあてたこの報告は、採用の現場での変化をいち早く反映しています。
エージェント制度の活用
アカリクの新卒人材紹介サービス「アカリク就職エージェント」は、2024年対比で約1.2倍の利用企業が増加しました。このサービスでは、候補者と採用企業の間にエージェントが介在し、マッチングをサポートするため、個々のニーズに応じた丁寧なコミュニケーションが強化されています。
実際に、アカリクの公式noteでは、エージェントを利用した大学院生とキャリアアドバイザーの対談記事が公開されており、その実際の声に触れることができます。これにより、ひとつの成功例として多くの大学院生がこのサービスを利用し始めています。
対面イベントの増加
2025年には、アカリクが運営する「アカリクイベント」での対面採用イベントの開催数が、2024年と比較して約2.4倍に増加しました。特に注目すべきは、450名以上の参加者が集まった「理系院生Expo in 東京」で、15社の企業が参加し、全国から多くの大学院生が集結したことです。こうしたイベントが相互理解を促進し、企業との接点をより強固にしています。
また、個々の企業が参加する個社カスタマイズイベントも約2.3倍に増加し、候補者と企業間のコミュニケーションを深める機会が増えてきています。アカリクが提供するアイデアソン型採用イベント「イノベーションサミット」も、多くの応募者が現場の社員とともに参加し、今後の応募へとつながる重要なステップとなっています。
変化の要因
2025年の採用活動において注目すべき変化の要因には、「AIの普及」「労働市場の需給ひっ迫」「研究職採用の独自性」が挙げられます。
(1)
AI活用によるコミュニケーション均質化
AIツールが浸透したことで、企業は効率的な業務を実現していますが、候補者へのメッセージが均一化する懸念もあります。この均質化を解消するため、企業はコミュニケーションの質の向上に投資し始めました。
(2)
労働市場における売り手市場
2025年の有効求人倍率は1.18倍に達し、特にDX推進人材に対する需要は高まりを見せました。企業間の採用競争は厳しさを増し、候補者に必要な情報を設計する重要性が高まっています。
(3)
研究職特有の意思決定構造
研究職においては、候補者が詳細な情報を元に意思決定するため、具体的な事例や成果のイメージなどを提供することが求められます。企業はこの情報の粒度を意識し、候補者との対話を重視する姿勢が求められています。
求人担当者への提言
今後の採用活動では、以下の3つのポイントを重視することが求められます。
1.
人事と現場の連携
現場と連携し、候補者への情報提供を共同で行うことが重要。
2.
情報の粒度を上げる
候補者が理解しやすい具体的な情報を提供することで、ミスマッチを防ぐ。
3.
多様なコミュニケーション手法の設計
各手法の特性を理解し、効果的な組み合わせを考えることがカギとなります。
まとめ
2026年以降も相互理解を深める採用施策の重要性は増え続けると考えられます。アカリクは、引き続き大学院生や研究者に特化したサービスを提供し、企業と候補者の関係構築を支援して参ります。