若手社員の心身不調が離職リスクを高める!新年度調査発表
近年、新卒や若手社員の心身の健康が大きな課題となっています。今回は、オンラインピル診療サービス『mederi Pill』と企業向け健康支援サービス『mederi for biz』を展開するmederi株式会社が実施した調査を基に、この問題に迫ります。日本の企業に勤務する人事責任者に対し、若手社員の医療面での不調について尋ねた結果、約9割が「新年度以降の心身の不調」を実感していることが明らかになりました。
調査の背景
新年度が始まってから約2ヶ月経過した5月は、入社したての若手社員にとって大きな転機を迎えるタイミングです。新しい環境に馴染む過程での緊張感も和らぎつつありますが、同時に適応による疲労やストレスが顕在化してくる時期でもあります。その影響は、体調面にとどまらず、業務意欲の低下やコミュニケーションの減少、遅刻や欠勤などの形で表れることがあります。さらに、女性特有の健康課題も見逃せないテーマです。生理痛やPMSなどの症状は、症状や仕事への影響が個人によって異なるため、周囲には見えにくいことも多く、しばしば本人が我慢してしまう原因となります。
調査の結果
今回の調査では、221名の人事担当者に対して、若手社員の心身の不調やその影響について尋ねました。
- - 新卒・若手社員の心身の不調を感じたことがあるか
- 回答者の89.1%が「心身の不調を感じた」と回答しています。この結果からも、企業は若手社員の健康に向き合う必要があることがわかります。
- - 具体的な不調のサインとして最も多かったのは「コミュニケーションの減少」(20.7%)
- そのほかに「遅刻・欠勤・早退の増加」(20.5%)も上位に入りました。これらの変化は、若手社員が抱える状況を示す重要な指標として企業が注意を払う必要があります。
- - 離職・休職リスクに関する意識も浮き彫りになりました。
- 87.3%が離職または休職のリスクを感じており、その主な原因として「人間関係」(26.6%)が挙げられました。このことから、一般的に企業の人間関係も育成の要因となっていることが分かります。
- - 93.7%の人事担当者が、若手社員の健康に企業が責任を持つべきと感じていると回答しましたが、一方で約24%が「現在の支援は不十分」としています。これは、現状の健康支援が若手社員のニーズに効果的に応えていないことを示唆しています。
- - 女性社員の生理やPMSに対する認識も重要です。
- 調査では、88.7%が女性特有の健康課題が業務に影響を及ぼすと回答しましたが、そのためのサポートが十分に整っていない現状も明らかに。企業はこれらの健康課題にも注目し、必要な支援策を講じることが求められます。
企業が果たすべき役割
新年度における若手社員の心身の不調は、単なる個人の問題ではなく、企業の将来にも影響を及ぼす重要なテーマです。企業としては、適切な支援を行うだけでなく、日頃から従業員の変化に注意を払い、いち早く声をかける体制を整える必要があります。
また、健康支援施策を進めるにあたっての課題として最も多かったのは「社内理解が不足している」という点です。多くの企業は、健康支援の実施にあたり、なぜそれが必要なのかという理解を社内で深めることが欠けていると感じているようです。
今後の展望
mederi社では、健康相談窓口や研修・教育プログラムを今後強化するとしています。これにより、従業員は不調を抱えた際に早期に相談できる環境が整うことが期待されます。
従業員の健康が企業のパフォーマンスに直結することを再認識し、今後も積極的に健康支援に取り組んでいく姿勢が求められています。適切な制度と環境作りが、新卒・若手社員の離職・休職リスクを低減し、業務効率を向上させる鍵となるでしょう。