地域のシニアが飲食業界を支える新事業スタート
株式会社ジーバー(本社:仙台市太白区)が展開する「ジーバーFOOD」は、シニア世代の力を活かして地域の飲食店をサポートする新たなプロジェクト「本当に美味しい応援隊」を開始します。本事業は、地域で長年愛され続けている飲食店が抱える“働き手不足”という課題を解決するために、料理上手なシニアたちが協力するものです。
料理上手なシニアの知恵
このプロジェクトでは、地域のシニアたちが自らの経験をもとに、飲食店の仕込みや調理に参加します。具体的な活動として、仙台を代表する老舗洋食店「レストランHACHI」の人気メニュー「ナポリタン」の仕込みを行うことが決定しています。ナポリタンは、横浜で開催されたカゴメ主催の「ナポリタンスタジアム」で日本一に輝いた実績を持つ名物料理。その味を地域のシニアが手間暇かけて支えていくことで、次世代に美味しさを伝えていく狙いです。
シニア世代の活躍を促進
「本当に美味しい応援隊」が立ち上げられた背景には、飲食業界が直面している深刻な人手不足の問題があります。多くの飲食店が長時間労働に悩まされる中で、料理上手なシニアの活躍の場を創出し、地域の飲食文化を次世代へ継承することが重要とされています。このプロジェクトは、地域に対する愛情を持つシニアが自発的に参加し、誇りを持てる仕事を創出する取り組みとして注目を集めています。
ジーバーFOODの背景と理念
ジーバーFOODは、2022年11月にスタートし、実際に60歳以上のシニアが中心となって、毎日手作りのオフィス弁当を地域に届けてきた実績があります。これまでに50名以上のシニアが参加し、30,000食以上のお弁当を提供するなど、地域の食文化を支える存在として位置づけられています。この活動により、シニア世代のエネルギーを地域社会に還元し、また地域の人々とつながる機会を増やしたのです。
レストランHACHIとの提携
本事業の第1弾として、選ばれた「レストランHACHI」との提携が始まります。ここでは、シニアたちが平日の午後に集まり、ナポリタンに使用される野菜をカットするなど、料理の下ごしらえを行います。仕込んだ食材は、毎日レストランHACHIに配達され、料理の現場で活かされていく予定です。この取り組みは、地域の飲食店とシニア世代の相互成長を目指すものです。
結びに
シニア世代が飲食業界で積極的に関わることで、地域の食文化がさらに豊かになる可能性を秘めています。「本当に美味しい応援隊」がきっかけとなり、地域におけるシニア参画の新たなモデルケースが確立されることが期待されています。今後の展開にも注目です。