約155年の歴史を受け継いだ新体験宿泊施設『YASUYA』が誕生

島根県安来市の新しい宿泊体験『YASUYA』

2025年3月29日、島根県安来市に新たにオープンした宿泊施設『YASUYA』が注目を集めています。この施設は、約155年の歴史を有する料亭宿を再興したもので、アナログカメラによる撮影体験が楽しめる新しい形の宿泊施設です。運営を手掛けるのは株式会社フレームで、地域再生を目指しているということです。

歴史ある場所の再生

『YASUYA』は、鈴木家によって明治時代から受け継がれてきた料亭宿「安屋」を元にしています。代表の鈴木健之さんは、祖母との思い出や地域文化の重要性を感じ、この場所を活かすこととして再生を決意しました。広瀬町は時代の流れにともなって活気を失いつつありましたが、鈴木さんの取り組みによって、再び多くの人々に愛される場所となることを目指しています。

到着するとまず、光と影が織りなす和の静けさが迎えてくれます。宿泊棟の玄関には、昔ながらの趣を残した昭和ガラスで作られた温かな照明が置かれています。また、VIPルームには、神々の国・島根県の美しい写真と和紙アートが融合したデザインが施されています。

アナログ写真体験で楽しむ旅

『YASUYA』では、単なる宿泊だけでなく、アナログ写真撮影の体験も提供しています。特製の大判アナログカメラを使用して、撮影を楽しむことができ、スタッフとの思い出の一枚を残すことも可能です。さらに、今後は暗室での写真現像やプリント体験も計画中とのことで、アナログならではの豊かな体験が広がる予定です。

体験型宿泊の新たな魅力

宿泊者には、囲炉裏や焚き火を囲みながら土鍋料理を楽しむプランも用意されています。イベントを通じて地域の人々と交流することができるため、旅の醍醐味をより一層味わえるでしょう。

また、広瀬町の地域住民とのつながりを大切にし、交流の場としても利用される予定です。これにより、地域の観光や文化を育む社会的な役割を果たすことが期待されています。日々の生活と旅が交わる新たな場となる『YASUYA』は、人々の心がつながる場所として魅力自体を発展させていくことでしょう。

地域への感謝を込めて

2025年3月29日のグランドオープンセレモニーでは、観光支援を呼びかけた安来市長や、大河ドラマの主題曲を演奏したアーティストによる生演奏が行われ、会場は大いに盛り上がりました。招待客の数は予想を超える120名以上に達し、大きな成功を収めました。

さらに、オープンを記念して開催されるキャンペーンでは、抽選で3組に宿泊無料チケットがプレゼントされるとのこと。YASUYA公式インスタグラムをフォローし、投稿に「いいね」をすると参加できるという手軽さも、SNS世代の旅行者には嬉しいサービスです。