高校生たちが描く未来社会
2024年の11月から2025年の2月まで、KCJ GROUP株式会社が主催する探究×対話型ワークショップ「Future Life Design Lab」が開催されました。本企画は、高校生に未来の生き方を考える機会を提供し、彼らの視野を広げることを目的としています。このプログラムは、東京大学と大阪公立大学のアントレプレナーシップ教育の専門家らと共同で進められました。
プログラムの内容
本プログラムは、全8日間で構成され、受講生は「未来の自分像を創る」という「STEP 1」と、社会全体の未来を描く「STEP 2」の2つの段階に分かれています。特に「STEP 2」では、受講生が2050年の未来社会を描くために、4つのステップ(Learning, Experience, Creation, Sharing)を通じて学び、アイデアをグラフィックレコードとして表現しました。
ワークショップの進行
STEP 1: Learning
この段階では、受講生は社会の仕組みを理解するため、5つの異なる業界(機械、消費財、人材、食品、介護)に関するビジネスモデルをチームで作成しました。仲間と協力しながらリサーチを行い、各業界のステークホルダーを図示しました。発表を通じてフィードバックを得ることで、理解を深め、次のステップに向けて疑問点を整理しました。
STEP 2: Experience
業界理解をさらに進めるため、受講生は社会人と対話を行う機会が設けられました。11名の業界プロフェッショナルとのインタビューを通じて、最新の技術や未来のビジネスについて直接学ぶことで、新たな視点を得ることができました。
STEP 3: Creation
次に、グラフィックレコードの専門家を招き、受講生は各チームで描いた未来社会のビジョンを可視化しました。グラフィックレコードを完成させた後は、他のチームとの発表でフィードバックを共有し、さらなる発展を目指しました。
STEP 4: Sharing
最後に、各チームが描いたグラフィックレコードを一つの大きな作品にまとめ、参加者全員が2050年の社会を表現しました。それによって、各自の将来像や実現したいことをストーリーとして表現し、皆で未来を語り合う時間が設けられました。
受講生の感想
参加者からは、異なる分野やテーマに触れることで新しい興味が広がったとの声が多く寄せられました。特に、40人が協力して一つの画を完成させた経験が強く印象に残ったという意見があり、互いに「掛け合わせる」楽しさを感じたことが伝えられました。
未来に向けた取り組み
今後もKCJ GROUPは、教育機関や地域社会と連携し、次世代を担う子どもたちの潜在能力を引き出す活動を続けていく予定です。様々なテーマを扱いながら、「課題発見力」「自己表現力」を育む力強いプログラムとなることを目指しています。
本プログラムが経済や社会に対してどのような影響を与えていくのか、今後の展開が楽しみです。