小中学生の約半数が花粉症を実感、早期対策が重要と判明

小中学生の花粉症実感率

最近、ロート製薬が実施した「小中学生の花粉症実感に関する全国調査」では、全国のおよそ48%が花粉症の症状を感じていることが判明しました。特に、山梨県では67.6%の学生が花粉症に悩まされていると報告され、これは実に3人に2人が花粉症を実感しているという異常な数字です。群馬県や静岡県も同様に高い実感率を示しており、これが地域における花粉症治療や生活環境にどのように影響しているのか注目されます。

辛さ指数とその影響

調査の中で、ロート製薬は花粉症の「辛さ」を指数化しました。この「花粉症辛さ指数」は、全体で44.1ポイントという結果が出ました。特に、鼻水や鼻詰まりが辛い症状とされ、これが気分やストレスに悪影響を及ぼしています。全国平均の辛さ指数も高いとはいえ、地域によってはさらに悪化している状態があることがわかります。岐阜県が1位、山梨県が2位、埼玉県が3位と、実感率の高いエリアで辛さも強い傾向があるようです。

早めの対策が鍵

花粉症対策を実施している小中学生は、全体で70.2%と判明しました。対策率が最も高いのは福島県で、千葉県や神奈川県も続いて上位にランクインしています。しかし、対策があっても花粉症辛さ指数が高いケースが見受けられ、これが対策の効果に疑問を投げかけています。さて、花粉症を発症してから対策を始める平均年齢は7.0歳ですが、発症から対策開始までに一年以上かかると辛さ指数が平均を上回る結果となります。このことからも、早めの意識的な対策が必要であることが示唆されています。