馬曲温泉の営業終了のお知らせ
美しい山々に囲まれた馬曲温泉が、令和7年11月24日(祝月)をもって、現運営事業者である馬曲温泉株式会社による営業を終了することが発表されました。この温泉は、多くの利用者に愛されてきた絶景の露天風呂として知られています。
馬曲温泉公園の歴史
馬曲温泉は昭和58年にボーリングによって温泉水が確認され、その三年後には本格的な温泉施設として「馬曲温泉公園」の営業が始まりました。初めて露天風呂が設置された当時から、温泉愛好者にとっては魅力的なスポットとなり、開湯から数年後には年間約26万人が訪れる賑わいを見せていました。しかし、その後、全国的に温泉が開設され競争が激化し、最近では年間利用者数が約5万人へと減少しています。
経営環境の厳しさ
温泉施設の運営は、開設から30年が経過し、施設の劣化が進行していることも影響しています。特に昨年3月には内湯の梁が崩落し、その後内湯は休止を余儀なくされるなど、施設の修繕が急務となりました。また、源泉湯量の減少と物価高騰による燃料費の上昇も、経営を圧迫する要因として挙げられます。
村では、これらの問題を受けて、長期的な運営に向けた大規模な設備投資が必要であると判断しています。そのため、運営事業者の継続的なサポートが求められています。村と馬曲温泉株式会社との話し合いの結果、運営を続けるためには運営補助金を拡充する必要があるとの結論に至り、議会には1千万円の補正予算が提案されましたが、最終的には5百万円に減額されて議決されました。
村民の意見を重視
今後の方針を決定するため、村では村民からの意見を収集する場を設けます。具体的には、説明会や懇談会を通じて様々な意見を聞き入れ、それを基に最終的な判断を令和8年3月に行う予定です。熱心に温泉を支えてきた村民の声が今後の運営の参考にされることが期待されます。
さらに、意見の提出は、11月10日までメールや電話でも受け付けるとのことです。施設に関するご意見や要望は、木島平村商工観光係まで連絡してください。また、営業に関する問い合わせは馬曲温泉株式会社0389-825-4028にお問い合わせください。
まとめ
美しい自然の中にある馬曲温泉が、村民の声を大切にしながら新たな道を模索することが求められています。これまでの利用者の思い出を胸に、今後どう進化していくのか、注目していきたいと思います。