月刊文芸小説誌『小説野性時代』の最新号が登場!
2025年10月25日、株式会社KADOKAWAから『小説野性時代』11・12月合併号(vol.263)が、ついに配信されました。この号では、さまざまな魅力的な作品が掲載されており、特に読者の期待が高まる連載や最終回の作品が目を引きます。
【注目連載】
青柳碧人『漱石を巡る五人の名探偵』
青柳碧人の人気連載「漱石を巡る五人の名探偵」も今回で第2回目を迎えました。この物語は、文豪・芥川龍之介が親友の菊池寛と共に「謎の女性」を探しに行くという楽しげなミステリーです。文豪たちが繰り広げる軽快な会話と緻密に描かれた歴史的背景が魅力で、読者を一気に物語の世界へと引き込みます。
東畑開人『ミドル・エイジ・ビギンズ』
また、臨床心理士の東畑開人が手掛ける連載「ミドル・エイジ・ビギンズ」は、さまざまなゲストを迎える対談形式で中年期について探ります。今号では、著名な作家・角田光代さんが「今までみたいじゃない自分――竜宮城の働き方改革」というテーマで対談に登場。聴きごたえのある内容になっています。
【最終回】
今回の合併号では神永学の連載『怪盗探偵山猫楽園の蛇』が最終回を迎えます。物語は山猫を巡る騒動がついにクライマックスに達し、〈山猫を継ぐ者〉の正体が明らかになります。一体誰が真の敵なのか、どのような結末が待っているのか、気になる展開に期待が高まります。
【おすすめ連載】
さらに、安部若菜が描く『描いた未来に君はいない』や、蝉谷めぐ実による『見えるか保己一』など、魅力的な作品が多数収録されています。特に安部の作品では、大阪から転校生としてやってきた奈海と、彼女の弟妹たちとの遊園地での出来事が描かれ、物語にふくらみを与えています。蝉谷による『見えるか保己一』では盲目の学者が「見た」世界に挑む姿が新鋭として注目されています。
書誌情報
『小説野性時代』の本号は、デジタル出版を通じて読者に新たな情報を提供します。配信日は月刊で毎月25日、ダウンロード型の電子書籍としてのみならず、「角川文庫・ラノベ読み放題」や、「カドブン」、「カクヨム」、「note」などでも読むことができます。価格は385円(本体350円+税)です。
気になる方はぜひご覧いただき、深い物語の数々をお楽しみください!