自動車事故による重度脊髄損傷者のための専用病床が新たに久留米リハビリテーション病院に開設!

自動車事故による重度脊髄損傷者のための専用病床が新たに久留米リハビリテーション病院に開設!



独立行政法人自動車事故対策機構(NASVA)は、自動車事故による重度脊髄損傷者の継続的なリハビリ機会を確保するため、全国で4か所目の受託病院となる久留米リハビリテーション病院(福岡県久留米市)にて、2026年7月12日より患者募集を開始しました。

この取り組みは、2021年7月に自動車事故被害者・遺族団体、有識者を委員とした検討会でとりまとめられた「今後の自動車事故被害者救済対策のあり方に関する検討会」報告書に基づいています。報告書では、重度後遺障害者となった自動車事故による脊髄損傷者に対して、回復期以降も継続的な入院治療とリハビリテーションの必要性が高く、これらの患者を受け入れる病院の選定と環境整備が求められるとされました。

国土交通省は、2022年度に調査研究事業を実施し、「重度脊髄損傷者の中長期入院の受入れ環境整備に関する基準等について」を2023年2月に策定しました。

NASVAは、2023年度から、重度脊髄損傷者に対応した療護施設の設置・運営に向けたモデル事業(重度脊髄損傷者受入環境整備事業)を開始し、現在、全国4病院計16床で患者を募集しています。今後、概ね2年間を上限として、重度脊髄損傷者に対して手厚い治療・看護・リハビリを一体的に提供し、成果や課題を検証していく予定です。

モデル事業の実施と今後の展望



今回の久留米リハビリテーション病院での専用病床設置により、全国4病院体制でのモデル事業が本格的にスタートしました。各病院における治療・看護・リハビリの成果や課題を検証することで、重度脊髄損傷者の長期的なリハビリテーション体制の充実と、より質の高い医療サービスの提供を目指していきます。

NASVAは、今後も関係機関と連携し、重度脊髄損傷者をはじめとする自動車事故被害者の支援体制強化に努めていきます。

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