TICAD9での医療システム強化
2025年8月20日、横浜にて第9回アフリカ開発会議(TICAD9)が開催されます。本年度のテーマ別イベント「ヘルスシステム強化とユニバーサル・ヘルス・カバレッジの推進:医療用酸素へのアクセス向上における日本のリーダーシップ」が注目を集めています。このイベントでは、日機装株式会社の齋藤賢治取締役がパネルディスカッションに参加し、日本の医療用酸素製造技術を紹介します。
医療用酸素は、患者の命を守るために欠かせない医療資源ですが、特に低中所得国では深刻な不足が続いています。この問題に対処するため、ユニットエイド(Unitaid)と日本政府が共同で取り組んでおり、東アフリカのケニアとタンザニアにおいて、初の広域供給を可能にする医療用液化酸素製造施設が建設中です。日機装は、このプラントの設計・製造・設置・保守を手掛けており、医療環境の整備において重要な役割を果たしています。
本イベントは、官民連携による技術協力の具体例を紹介し、現地の関係者や産業界、医療機器の開発者、国際機関の代表者とのディスカッションを通じて、アフリカ全体でのユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)達成に向けた方策を探ります。
開催概要
開催日時は2025年8月20日(水)の10:00から11:30まで、場所はパシフィコ横浜展示ホールDです。日本語と英語の同時通訳も用意され、150名の定員で参加者を受け入れます。
プログラム内容
開会の辞は外務省の今西靖治氏が行い、続いてユニットエイド事務局長のフィリップ・デュヌトン氏が挨拶をします。その後、ケニア・カクマ難民キャンプからの映像を通じて、現地の医療状況を共有。パネルディスカッションでは、各専門家が医療用酸素の重要性と供給体制について議論を深めます。パネリストには日機装の齋藤氏をはじめとする多くの専門家が参加し、質疑応答の時間も設けられています。このような機会を通じて、アフリカ地域における健康システムの強化に向けた取り組みが進められます。
参加希望者は、左記の日本医療政策機構のホームページよりお申込みが可能。医療のアクセス問題を解決するための国際的な会議に、ぜひご参加ください。各国の連携を通じて、より良い未来に向けた一歩を踏み出すことが目指されています。
このような重要なイベントが行われることにより、アフリカでの医療環境の向上が期待されます。私たち日本からも積極的に支援し、協力していくことが求められています。各関係機関が力を合わせ、持続可能な医療サービスの提供を目指していきましょう。