ミュージカル『パリのアメリカ人』横浜公演における画期的な取り組み
劇団四季と株式会社イヤホンガイド、エヴィクサー株式会社がタッグを組み、6月に開催されるミュージカル『パリのアメリカ人』横浜公演において、聴覚障がい者向けのタブレットを使用した字幕サービスを実施することを発表しました。このサービスはKAAT神奈川芸術劇場ホールで行われ、聴覚障がい者の方々が舞台を楽しむ機会を広げることを目的としています。
この珍しい取り組みは、特別に設計されたタブレット端末を通じて、演者の台詞をリアルタイムで自動的に表示するものです。利用者は、タブレット型字幕ガイド付きシートを事前に購入することで、専用の端末を劇場で貸し出されます。これにより、聴覚障がい者でも日本語の台詞を視覚的に捉えながら、舞台の雰囲気や内容をしっかり体感できるようになります。
サービスの背景と実施内容
今回の取り組みは、劇団四季がこれまで展開してきた「字幕グラス」を用いた多言語字幕サービスに続く形で、首都圏初の導入となります。字幕サービスを利用することで、特にアートや演劇の鑑賞を楽しむ環境が整い、より多くの観客に舞台芸術の魅力を伝えることが可能になります。これからも、全ての人が楽しめる環境作りに取り組んでいくことでしょう。
対象公演
本サービスは、以下の日程で実施されます。
- - 6月8日(土)17:30公演
- - 6月11日(火)18:30公演
- - 6月15日(土)17:30公演
- - 6月26日(水)13:30公演
出演者とステージの魅力
『パリのアメリカ人』は、アカデミー賞を受賞した映画を元に、ガーシュウィン兄弟の名曲を数多く取り入れた作品です。舞台上では、第二次世界大戦後のパリを舞台に、若者たちの愛と友情、夢が描かれ、スタイリッシュなダンスや美しい演出が観る者を魅了します。この感動的なストーリーに、聴覚障がい者を含むすべての観客がアクセスできることが、今回の字幕サービスの大きな目的です。
観劇へのアクセスと購入方法
タブレット型字幕ガイド付きシートは、劇場の公式サイトから予約が可能で、特定の公演日についてご利用いただけます。チケット購入時に、特定のオプションを選択することで、タブレット端末の貸出を受けることができます。お付き添いの方や観劇サポートを希望される方も利用可能ですので、ぜひ多くの方にご参加いただきたいです。
各社の協力体制
この取り組みには、劇団四季、イヤホンガイド、エヴィクサーが共同で参画しています。
- - 劇団四季は公演の主催とサービス運営を担当。
- - イヤホンガイドは字幕ガイド付きシートの販売とタブレットの運用を行い、
- - エヴィクサーは音響通信技術「Another Track(R)」の開発と提供を担っています。
今後ますます進化する舞台芸術と、技術の融合が進むことで、すべての人が楽しめる観劇の世界を実現する取り組みに期待が寄せられます。これからの横浜公演が、多くの鑑賞者にとって特別な体験となることでしょう。