神奈川県のTOMOMI RESEARCHが業界の革新を実現
株式会社TOMOMI RESEARCH(本社:神奈川県藤沢市)が開発した3D×AI外観検査システム「TR-300」が、令和7年度(第40回)神奈川工業技術開発大賞「未来創出賞」と第38回中小企業優秀新技術・新製品賞「奨励賞」の二冠を達成しました。この2つの賞は、いずれも企業が誇るテクノロジーの品質と社会的意義を評価するもので、特に高く評価されているのが「TR-300」における独自の技術です。
TR-300の特長
「TR-300」は、当社の独自技術「FORESIGHT STEREO®」による高速・連続型の3D外観検査システムで、業界最速とされる34ミリ秒で画像の取得から処理までを行います。この高速性は、流れる製品をリアルタイムで検査できる環境を提供し、生産ラインの停止を防ぎます。また、色や光沢のある製品に隠れた微細なキズを高精度で検出することが可能です。
特に、金属や光沢のある素材におけるキズや凹凸の検査は、従来の2D画像処理では困難でしたが、「TR-300」はその技術的課題を克服しました。移動する生産ライン上で、AIが連続的に異常を検知することが可能になったことが、業界内での大きなインパクトとなっています。
受賞の背景
「未来創出賞」は、社会的効果が特に優れた工業技術・製品に贈られるもので、「TR-300」は移動ライン上での3D化技術の革新性が高く評価されました。一方、中小企業優秀新技術・新製品賞は、優れた新技術や製品を表彰するもので、今回は「TR-300」の実用性や市場性が注目され、奨励賞を受賞しました。
これらの受賞により、TOMOMI RESEARCHはその技術が業界においてどのように寄与しているかを示す機会を得ました。
開発の背景
製造業において、製品の品質保証は非常に重要です。その中でも表面のキズや凹凸を確認する工程は不可欠ですが、従来の2D画像では検出が難しい微細な問題が数多く存在していました。「TR-300」は、複数方向から照明を当てて得た3D形状情報をもとに、この問題を解決することを目指しました。
しかし、この3D化技術の導入は技術的に難しく、移動するライン上での適用は容易ではありませんでした。それを乗り越えるために、当社は「FORESIGHT STEREO®」を使い、処理パイプラインの最適化を図ることで、3D検査を可能にしました。
多様な用途
「TR-300」は、鋼板やフィルム、長尺金属部品など多様な製品に適用できるため、自動車部品や電子機器の検査にも活用されています。また、化粧品容器や医薬品包装といった光沢面や複雑形状の製品でも、高精度な品質管理が実現できる点が魅力です。
おわりに
今後もTOMOMI RESEARCHは、AIと3D技術を駆使して製造業界に新たな価値を提供し続けることでしょう。コスト削減や品質向上を求める声に応え、「TR-300」の普及が期待されます。環境に配慮された快適な製造プロセスを実現するため、彼らの取り組みに注目していきたいと思います。