神職と巡る最上紅花の朝摘み体験と紅餅作りの旅

神職と巡る最上紅花の朝摘み体験と紅餅作り

山形県の天童温泉で、特別な体験プログラムが開催されます。これからご紹介するのは、神職と共に最上紅花の摘み取りを行い、紅餅を作るという新しい形の観光体験です。予約は既に開始しており、地域の魅力を存分に感じることができるチャンスです。

プログラムの概要

このプログラムは、毎年7月上旬に行われ、早朝から紅花を摘み取り、その後紅餅を作るという内容です。参加者は、最初に紅花の摘み取りを行い、続いてシェフ自慢の紅花を使った朝食を楽しむことができます。さらに、参加者が作った紅餅は谷地八幡宮に奉納され、正式に参拝も行われます。江戸時代、山形の経済を支えた紅花の歴史に触れながら、地元の文化と自然を体験できる内容になっています。

背景と目的

かつて紅花は日本女性の美を飾るための重要な素材であり、山形県では盛んに栽培されていました。その紅花から得られる色素は、衣服や化粧品に使われ、地域経済を支えてきました。しかし、明治以降、化学染料の普及の影響を受け、紅花の栽培は衰退しました。しかし、戦後に再興が進むと、その価値が再発見され、現在では観光資源としての活用が促進されています。

本プログラムは、紅花の魅力と歴史をより多くの人々に伝えることを目的としています。ただ単に紅餅を製作するだけではなく、地域の人々の想いや暮らしに触れることで、紅花のブランド力を高め、山形県のユニークな魅力を発信していく狙いがあります。

プログラムの特長と参加内容

本プログラムの案内を行うのは、谷地八幡宮の神職を務める林重紘氏です。林家では「林家舞楽」を伝承しており、紅花染めの衣装も用いています。参加者は、そんな神職から紅花や紅餅、舞楽の話を聞きながら、実際に紅花を摘み取り、紅餅作りを体験することができます。

そして、午前9時頃には谷地八幡宮にて、作った紅餅の奉納の儀と正式参拝が行われます。これは特別な機会であり、地域の文化に触れる貴重な体験と言えるでしょう。