株式会社日本香堂が開催する公募『母の日参り 俳壇』の入選作品が決定しました。今年度で4回目の実施となるこの企画は、母の日に向けてお母さんとの心の絆をテーマにした俳句を募集しています。応募期間は4月18日までの約20日間と短いものでしたが、全国から前年を大きく上回る2,108句が寄せられました。
入選作は、お笑いトリオ・パンサーの向井慧さんとフルーツポンチの村上健志さんが選考を担当。選ばれた作品は、TBSラジオの番組「パンサー向井の#ふらっと」内の「#ふらっとポスト」にて、二人による朗吟が行われ、作品への深い解釈や感じたことを語る貴重な時間が設けられました。
入選した4句は以下の通りです:
1.
「母の日の 湯船の母を そっと見て」
村上さんはこの句を称賛し、歳を重ねる中での母子の感謝の想いが、具体的な行動として描かれている点が素敵だとコメントしました。「湯船をそっと見る」という行為は、母に対しての大きな愛情が伝わる映像を思い描かせます。
2.
「戒名を 三文字読めた 子と参り」
向井さんは、子供が戒名を読めるようになった喜びに加え、この瞬間におばあちゃんの死をどれだけ理解しているのかという微妙な心情が表現されていると感嘆しました。
3.
「ついでだよ 照れて母の日 参りかな」
この句は、大人になるにつれて照れくささが生じる母親への感謝の気持ちを見事に表現しています。伝えたい気持ちがあっても素直に言えない葛藤が伝わってきます。
4.
「帰省前 母からのLINE 「舞ってます」」
向井さんがこの句に寄せた感想は、母の無邪気さと愛情を感じさせる打ち間違いの言葉にあります。言葉の綾が情景を生き生きと描き出しており、読み手に微笑ましい印象を与えます。
また、母の日参りパートナーシップ企業特別賞には、様々な団体が参加しており、それぞれが選んだ句も特設ページに掲載されています。
『母の日参り 俳壇』は、新たな供養の習慣として広まっている「母の日参り」に関連した取り組みです。これは、ゴールデンウィークから母の日にかけて、故人の墓前を訪れたり、仏前に供花やお香をお供えしたりするもので、2009年から多くの企業が協力して実施されています。次回の句募集は2025年4月1日から18日まで予定されており、入選者にはクオカードや香りのギフトセットが贈呈されるなどの特典も用意されています。
母の日に想いを寄せたり、故人を偲んだりするための俳句作りは、多くの人々にとって心温まる経験になることでしょう。詳細は日本香堂の特設ページをご覧ください。